30歳童貞が転生するのはエロゲの世界!?

ソラゴリ

第1話 ギャグのような死


「ほっ! ほっ! ほっ! ホワァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!」


 ……ふぅ。

 突然だが皆さんはこんな話を聞いたことはないだろうか(賢者)。


“童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになれる”


 あまりにもバカバカしい話だ。

 この話を本気にしている者など何処にもいないはずだ。


 だが、俺は魔法使いになりたかった。

 空想の存在、大いに結構。

 俺は魔法を使ってみたかった。

 何のために、魔法を使いたいかって?

 そんなもの――


 綺麗なお姉さんのスカートを捲るために決まっているだろうがッッ!!!!


 この一文で俺がどういう人間か分かるだろう……。

 そう、俺はただの変態だ。

 しかもかなりの臆病者で小物な変態だ。

 

 よく考えてほしい。

 せっかく魔法を使えるようになってやることがスカート捲り……。

 ツッコミに達者なものは、小学生かと突っ込むだろう。

 まだ穴と言う穴に突っ込んだこともない俺に、激しく突っ込むだろう。

 ……すまん、下ネタが下品過ぎた。


 おほんっ……。

 スカート捲りなど、大抵の女性は冷ややかな目で、”なにを考えているんだ”と呆れるだろう。

 いや、女性に冷ややかな目線で見られるのもなかなか……。

 んんっ! また思考が逸れたが、つまりは俺自身が自他ともに認める小物だということを言いたかったのだ。

 

 ここまでしょうもないことを長々と語ったが、いまの俺の状況を説明しよう。

 現在、俺は自慰行為のし過ぎで死にかけている。

 いわゆるテクノブレイクだ。


 自慰行為のし過ぎで死にかけるなんて俺ぐらいのものだろう。

 なんせ20回戦以上は確実にやっているからな。


 10回戦ほどで頭痛が酷くなったのだが、俺は自慰行為を止めなかった。

 何故そのやる気を他のことに回せなかったのか……。

 そんなことを今更考えるが、もう遅いのだろう。

 現在、すでに意識はぼんやりとしているのだから……。


 死の間際には走馬灯を見るという。

 そういう事例が実際にあるかは分からないが、俺はいまこの瞬間には何も見ていない。


 だが、一つの後悔があった。

 それは積みゲーを消化していなかったことだ。

 特に、楽しみにしていたエロゲを積んでいたままにしたことを酷く後悔した。

 タイトルは何だったか。


(そう……、確か。“変態貴族は己の性欲で強くなる!!~ヤリまくりのち〇ぽはすべてを貫くチン矛!?”だったか……)


 本当にバカバカしいタイトルだ。

 内容はRPG要素を含んだエロゲだったはずだ。

 戦闘と性行為によって自身のレベルが上がっていき、最終的にはエロエロなボス敵である魔王を倒すというありきたりな物語だったはず。

 

 こんなバカゲーっぽい作品の何が気に入ったか……。

 それはハッピーエンドが期待できるからだ。


 俺はハッピーエンドが大好きだ。

 鬱展開なんてクソくらえ。

 現実で辛い思いをするのに、ゲームでまで辛い展開を楽しむのなんて俺には無理だ。


 ぼーっと益体もないことを考えているうちに、座っていることすら出来なくなってきた。

 ガシャンッという音が聞こえる。

 俺は椅子から転げ落ちてしまったのだろうか。

 もう死んでしまうなら、初めて神様に願いたい。


 来世はエロゲみたいに、馬鹿みたいな楽しい人生を送らせてくれ……。






(あっ、PCのデータ消してないじゃんッ!!)


 大事なことを思い出した俺は、すぐさま飛び起きようとする。

 その跳ね起きた反動で、ガンッと頭を強打した。


(あ、本当に意識が……)


 30歳童貞の彼、空馬からうま 雄心ゆうしんは死亡した。

 その死因は頭を強打したことによるものか、それとも……。


____________________

あとがき

この作品のページを開いていただき、ありがとうございます。作者のソラゴリです。

このあとがきは、作者からのお願いのために書いております。


作者からのお願いとして、少しでも良い作品だと感じていただけましたら、レビューの星と応援のハートを押していただければと思います。

作者のモチベーションにもなりますし、ほかの読者さまがこの作品を見つけるきっかけにもなりやすいらしいので、よろしくお願いいたします。


この作品は下ネタを交えつつも、ほのぼのとしたり、ほっこりとした内容を書くことを目標としています。

次回以降も良い話を書けるように頑張りますので、引き続き読んでいただけると嬉しく思います。

本作品をよろしくお願いいたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る