勇者は平民の出だった。人間の王様やお姫様などは、考えていることは醜悪で。魔王討伐の旅で出会った魔物たちのほうが、よほど胸がスカッとする生き方をしていて。まるで壮大な叙事詩のよう。人間の醜さや。嘘や。この世で生きることを考えさせられてしまうような、すごい物語でした。うまく言語化できないのですが、途中で出てくる魔物たちや、魔王が、濃い人生を生きていて、読了後、胸に残ります。長めの1話ですが、ぐいぐい読ませ、最後まで一気読みさせる力を持っています。おすすめですよ!ぜひ、ご一読を!
英雄譚の“その後”にこそ、本当の物語がある――🏰🩸豆ははこ先生が描くのは、「正義」や「英雄譚」の裏にある“欺瞞”と“孤独”です🌫️⚖️国家や社会が押し付ける物語に対して、個人の感情や記憶がいかに異なるかを示し、読者に「本当に守るべきものは何か?」を問いかけています🪞🌱また、“嘘”が必ずしも悪ではなく、時に優しさや友情の形であることも描かれていました💬🫧『勇者と王冠。』は、称賛の裏に潜む静かな嘘と、勇者の苦悩を描いた珠玉の短編です📚🕊️