②
私は次のお休みでいいよって言ったけれど
「13歳のお誕生日はその当日に祝ってあげたい」ってお父さんもせつ子さんも言うから……
私は学校に居る時からワクワクしていた。
今日、お父さんが居る席でもう一度プロポーズするんだ!!
『ママになってください。私が生まれた時と同じ様に13歳のお誕生日にもう一度ママを持たせてください』って
私はせつ子さんに渡す為の小さいけど素敵な花束を花屋さんから受け取って、大きめの巾着に隠し持ってウチへ帰った。
ウチのドアを開けると、とたんに美味しそうな香りが私を出迎えた。
私の為にせつ子さんは仕事を休んでお誕生日会の準備をしてくれていて……いつも三人で食事するリビングダイニングのテーブルは素敵なディーナー席!!
こんなにまでしてくれるせつ子さんをパーティが終わった後、ひとりお家へ帰すなんて絶対にできない!!
何が何でも引き留めてみせる!!
お父さんにも頑張ってもらわなきゃ!!
そう、お父さんができなきゃ、せつ子さんに抱き付いて……私が一緒に寝てもらうモン!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます