第11話
練習は9時集合だったが、8時30分に桜音さんから電話がかかってきた。
電話にでると、辛そうな声で桜音さんが言った。
「奏太ーごめん、、、。ゴホッ!熱出ちゃって、練習行けなくなっちゃった、、、。ごめんね」
心配だった僕は言った。
「一人で大丈夫!?お見舞い持っていくよ。何か食べたいものとかほしいものある?」
「おばあちゃんが来てくれたから一人じゃないよ。うーむ、フルーツゼリー食べたいかなー」
桜音さんのおばあちゃんがいるなら一安心だ。
「わかった。安静にしてるんだよ!」
僕が桜音さんの家を訪ねると桜音さんのおばあちゃんが出てきて、中に案内してくれた。
「桜音ちゃんのお見舞いありがとうね。桜音ちゃん今寝てるみたいだから私から渡しておくわね」
「はい。ありがとうございます」
「お名前何て言うの?」
「春崎奏太です」
「奏太くん、桜音ちゃん学校ではどうしてるかしら」
桜音さんのおばあちゃんが心配そうに訊いてきた。
「明るくて優しいのですよ。桜音さんといると楽しいです」
僕が笑顔で答えた。
すると階段から声がした。
「奏太ー?」
桜音さんが階段を降りてきていた。
「桜音さん。まだ辛そうだよ。ゆっくり寝てたほうがいいよ」
僕が心配して言うと、桜音さんが泣き出してしまった。
何か嫌なこと言ってしまったかな!?
僕が焦っていると桜音さんが言った。
「ステージ発表の練習できなくなってごめんね。私のせいでステージ発表失敗したらごめんね、、わーん」
熱は桜音さんのせいじゃないのに。
「桜音さん。大丈夫だよ。体調が悪いのは桜音さんのせいじゃないよ!体調良くなったらまた一緒に練習をしよう」
僕が桜音さんの目を見て言うと、桜音さんは泣き止んでくれた。
「うん!奏太ありがとう」
桜音さんは笑ってくれた。その顔を見ているとやっと気づいた。僕は桜音さんが好きだな。
「桜音さん。早く良くなるためにもゆっくり休んでね」
桜音さんは自分の部屋に戻って行った。桜音さんのおばあちゃんに挨拶してから帰った。
月曜日、教室で一人文化祭の練習をしていると、教室の扉で大声がした。
「奏太ー!」
僕はびっくりしてそちらを見ると桜音さんが立っていた。
「桜音さん。体調は大丈夫?」
僕が訊くと桜音さんは言った。
「もう大丈夫だよ!私ね奏太に言いたいことがあるんだ!」
なんだろう?なんだか、ふざけている雰囲気ではなさそう。
椅子に座って僕は訊いた。
「どうしたの?」
桜音が話し始めた。
「おばあちゃんに奏太は彼氏なのか訊かれてから、私と奏太の関係ってなんだろうって、ずっと考えてたんだ」
「うん」
「親友でもないし、彼氏でもない。じゃあ、なんだろうって。でも、わかったんだ!私ね、、、」
もしかして告白、、、!?
「、、、うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます