第5話
目が覚めるともう夜で机の上にゼリーが置いてあった。熱はもうないみたい。私が寝てる間に奏太が来たのかな?
「おばあちゃーん。このゼリーってもしかして奏太が持って来たの?起きておけば良かったー」
私ががっかりして言うと、おばあちゃんが困った顔で言った。
「桜音ちゃんは、いつも高い熱の時、記憶がなくなるのよね。奏太くんが来た時、起きてたけど、子どもみたいに大泣きしてたわねー」
私が頭を抱えていると、おばあちゃんが笑って言った。
「奏太くん良い子ねー。大泣きする桜音に優しく『大丈夫だよ』って。かっこいいわねー!彼氏なの?」
かれし、、、彼氏!?
「違うよ!?奏太はそんなんじゃないし!?」
奏太はそんなんじゃなくて、、、。
あれ?私と奏太の関係ってなんだろう、、、。親友?彼氏?なんか違うな、、、。うーむ難しい。
私はずっと考えながら夜ご飯を食べて、お風呂に入って眠った。
朝学校に行っても考えていた。
授業は珍しく少しも居眠りせず、放課後になった。
「桜音が今日居眠りしてない!」
「えらいえらい!」
友達から撫でられた。そうだ!少し相談してみよう。
「あのさ、ずっと考えてるんだけど、親友でも彼氏でもない人ってなんて言うのかなー?」
私が訊くと2人は驚いた顔で近づいてきた。
「え!?彼氏!?」
「好きなの!?」
「知らなかったなー!」
「どんな人?」
「かっこいい?いや、優しい人のほうが桜音にあってるな」
「優しい人?」
2人が質問責めしてくるので混乱しながら答えた。
「彼氏ではないってばー。うーむ、好きだけど、恋愛の好きじゃない気がする。私、恋ってあんまりよくわからなくて」
私が頭を抱えていると、2人は言った。
「そっか。恋がわからないかー。うーん」
「でもさ、大切な人かはわかるんじゃない?」
大切な、、、人?
「大切な人だよ」
私が胸を張って言うと2人は笑って言った。
「それがわかってれば十分じゃない?」
「それな!」
2人の笑顔を見てるとなぜか安心した。なんか答えが見つかった気がする!
「ありがとう!2人とも!なんか答え見つかったかも!行ってくる!」
私が勢い良く立ち上がると、2人も立ち上がって言った。
「行ってらっしゃい!」
「がんば!」
私は急いで奏太が待っている教室に向かった。教室につくと、奏太はキーボードの練習を1人でやっていた。
「奏太ー!」
私の大声にびっくりした顔で奏太は私を見た。
「桜音さん。体調は大丈夫?」
「もう大丈夫だよ!私ね奏太に言いたいことがあるんだ!」
私が笑顔で言うと奏太は私の近くに来てくれた。
私達は椅子に座った。
「どうしたの?」
奏太が優しく訊いてくれた。
「おばあちゃんに奏太は彼氏なのか訊かれてから、私と奏太の関係ってなんだろうって、ずっと考えてたんだ」
奏太は優しく頷いて聞いてくれる。
「うん」
「親友でもないし、彼氏でもない。じゃあ、なんだろうって。でも、わかったんだ!私ね、、、」
「、、、うん」
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