第7話 突撃

響き渡る、女性の甲高い声。


どうしよう、頭のおかしい私はワクワクしてる。

夫はどんな顔して出てくるんだろう。


コンコンコン


お楽しみのところ恐縮ですが。



部屋の中が静まり返る。


反応がないので再度ノックしてみる。


コンコンコン


今度は一回目より大きく鳴るように。



たぶんドアの前まで来ている。


覗き穴は指で押さえ真っ暗に。



聞こえたのは夫の声。


「どちらさんですか?」

「どちらさんだと思いますか?」


食い気味で私が答える。



返事はなし。


暫くしてガチャガチャと、ベルトを触るような音が聞こえ始めた。

恐らく服を着ている。



そして入り口前の自動精算機の音声が聞こえ始める。




部屋から出ようとしている。

出てくる。





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