6日目 5月20日(火)

今日は、いつものように寝付けず、2時とか3時に近い時間まで眠れずベットの上で色々な体勢になったりした。と言っても片足を布団から出てみたりするくらいしかなかった。私と同じく長く寝付けない性質の人の共感を得られると思うが、無駄に長く布団にいるので、布団の中が無駄に熱くなる。それで片足を出して涼しさや開放感を感じるのである。しかし、横から見たコンパスのようであったと思う。眠れなかったおかげで岡潔の「春宵十話」を聞き終えた。二度寝三度寝繰り返して10時半頃に起きた。お茶がなかったので、ソルティー南高梅茶なる粉末にお茶を入れて飲んだ。梅シロップ特有の'強さ'があった。美味しかった。沢山飲んでしまってすぐに無くなった。また作ろうと思う。作ると言ってもお湯を入れるだけだが。その後、頼まれていた弟の試験勉強の1日ごとのやる事リストを作った。浪人というのは勉強を生業としているので、匠とまではいかずとも、勉強素人という訳ではないので学習面の相談には適している。それから勉強しようと思うが何もせず、ピアノを弾いたりして過ごした。3年程練習はしていないが、弾き続けているだけの曲があり、久々に楽譜を見て音源を聞くと、なんか違うぞと思った。1つ音を間違えていた。ファ♯をラで弾いていたのだ。おかしくはなかったが、なんだか物足りないなーと思いつつ、それは己の力量不足のせいだと思っていた。早速修正して弾いてみると、曲の奥行が全然違った。これだ!と思った。私は元々ファ♯(他の黒鍵も好む)などが白鍵に少し紛れ込む曲にエクスタシーを感じる性質があったので、今回も世にもふしぎな恍惚(えくすたしー)を感じずにはいられなかった。Gメジャーが好きなのだろうか?あまり音楽に詳しくないので分からないが。

花言葉を調べ漁ったりもした。月下美人の危険な快楽という花言葉にも恍惚の思いであった。

夜、弟が珍しく勉強していたので私も横にお邪魔して勉強した。2人とも捗っていたように思う。

今日の夜までの時間は勉強をしていないのに最も勉強に近かった。あの時の私と勉強との間には空気すらもなかったと思う。真 空 空 間 !あの時の私たちならば、繊細ないちごも新鮮さを保ったままでいられたかもしれない。あぁ、話が脱線してしまった。しかしこれは戦略的脱線である。ただし、意味は無い。

さて、明日はすごーく久しぶりの美容院。なんとお願いするか決めないと。ではさらば、おやすみ諸君。忘れていた、今日は堀辰夫の「眠れる人」を読んだ。面白かった。

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