第20話 冒険者ギルド

俺たちは冒険者ギルドへ向かった。冒険者ギルドへ入ると、受付嬢のところに並んだ「仕事の依頼でしょうか」

「仕事の依頼ではありません。俺たちは新しくこの街に来たばかりですので、とりあえず冒険者ギルドにご挨拶に行きました」


俺たちは冒険者ギルド証を出した。

「……これは失礼いたしました。すぐにギルドマスターのところにご案内いたします。こちらへお越しください」

「わかりました」


俺たちは受付嬢について行き、ギルドマスターの部屋へ案内された。

(コンコン)受付嬢はドアをノックする。

「ギルドマスター入ってもよろしいでしょうか。ランドレイクから連絡のあった冒険者のフォルテの皆様がいらっしゃいましたので、ご案内いたしました」

「おう、入ってくれ」

「では、失礼いたします」


俺たちは受付嬢に続いてギルドマスター室に入った。

「ようこそフォルテの皆様、私がギルドマスターのサンクスです」

「名乗るのが遅れて申し訳ございません。私は受付嬢のロッテと申します。以後よろしくお願いいたします」

「俺たちは、フォルテのメンバーで、俺が荒神、隣があかりその向こうが柚子になります」

「まぁ、座ってください」

「ありがとうございます」


俺たちはギルドマスターの対面に3人で座った。ロッテさんはギルドマスターの横に座った。どうやらロッテさんは受付嬢でもあり、サブギルドマスターであるらしい。女の人のサブギルドマスターは珍しいらしい。

「この街にSSSランクの方たちが来てくれた事は非常にありがたいです。ここにもダンジョンがありますので、ぜひダンジョンに潜ってみてください。前のランドレイクではダンジョンを最下層まで踏破されたそうですね」


「はい、確かにダンジョンの最下層まで到達しました」

「ギルドマスター、ここのダンジョンは前のダンジョンと出るモンスターは違うんですか。知りたいのですが教えていただけますか」柚子が尋ねた


「はい。確かにランドレイクのダンジョンとは少し出るモンスターが違うみたいですね。ここのダンジョンは現在わかっている階層で15階層までです。1から5階層はランドレイクのダンジョンと同じで、スライムや角うさぎ、ゴブリン等比較的弱い魔物が出てきます。6階層から10階層は肉として食べられるフォレストボアとかオークが出てきます。11階層から15階層はほぼゾンビです。ですから11階層から15階層以上へ潜る者はまずいません。やはり匂いが問題なのでしょうね。また1から10階層までで金になるモンスターが結構出てきますので、安全面のことを考えても11階層以降は人気がないのですね」


「わかりました。どうせここには長くいるつもりでおりますので、ダンジョンの最下層まで潜るつもりで挑戦してみます」

「ぜひよろしくお願いいたしますSSSランクの皆様なら、踏破も簡単だと思いますので」

「わかりました。ところで、我々がモンスターを倒したときのお金の事なんですが、毎回金貨でいただくのも面倒なので、商業ギルドのようにギルドカードに振り込んでいただくような事はできますでしょうか」


「わかりました。そのような意見があったことを冒険者ギルド本部に伝えてみます」

「ぜひよろしくお願いいたします」

「本日はお忙しい所お越しくださりありがとうございました。他に何か要望とかございましたらいつでもおっしゃってください。また今日はこの他にご要望とかございますでしょうか」

「ありがとうございます。とりあえず要望は金銭授受の件です。それ以外は今のところありませんのでご安心を」

「本日はありがとうございました」

「では、失礼いたします」


俺たちはギルドマスター室を後にした。

「では、フォルテの皆様、結論が出ましたらお知らせいたします。お泊まりのホテルはどこになりますか」

「ザ・ランド・カールトン301号室です」

「承知いたしました」

「ではロッテさん、失礼いたします。また、何日かしたらダンジョンに潜るので、受付しに来ますね」

「よろしくお願いいたします」


「じゃあ、2人ともホテルに戻ろう」

「そうねホテルに戻ってディナーを食べましょう」

「あかり、急にディナーなんて、どうしたの」

「別にいいでしょなんとなくかっこつけたくなったのよ」

「じゃあ少し大人の階段を登って、2人ともお酒を飲んでみるか。この国ではもう14歳で成人だからね。俺たちはもう日本に戻れないし、お酒を飲んでも問題ないよね」


俺たちはホテルへ戻った。

「じゃぁ、フロントへ電話して、おつまみとミード酒を頼もう」

「なんとなく罪悪感があるんだけどね」

「私はもうないかな。星神と使徒になっちゃったしね」

「確かにね。地球でも、ドイツは親権者の許可があり同席していれば14歳からお酒が飲めるはずだよ。それが日本人でも同じだよ」


「ふーん、じゃぁこの世界なら全く問題ないね。親がいなくても14歳で成人として飲めるんだもんね」

「じゃあ思い切って飲みましょう。じゃあ荒神また電話お願いね。私たちは着替えてジャグジーに行くわね」

「了解。俺もフロントに電話して頼んだら、すぐに着替えてジャグジーに行くよ」


お読みいただきありがとうございました。応援をよろしくお願いいたします。

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