第19話 サンガランド(商人の街)へ

俺たちはサンガランドへ到着した。まずは商業ギルドへ行こう。冒険者ギルドは後で良い。

「2人とも、まず商業ギルドへ行こう。そして、新しい商品の登録と、前回の納品した分のお金をもらわないとね」

「それがいいわね。でも先にホテルも取らないといけないわね。私が先にホテルに行ってホテルをとっておくわ。だから柚子と荒神と2人で商業ギルドへ行ってくれる」

「了解したわ」

「わかった。じゃあ柚子行こう。あかり、よろしくね」


俺と柚子は商業ギルドへ向かった。

「すいません。私達はミカエル商会といいます。ランドレイクの商業ギルドで、新しい商品の登録し、その商品を納めてきたので、こちらでその代金を受け取ることになっているのですが、わかる方いらっしゃいますでしょうか」


「はい、私の名前はリーゼと申します。ミカエル商会の方ですね。存じ上げておりますまず、お納めいただいた商品の確認を致したいと思います。マヨネーズの1瓶(1キログラム)×2,000、ミード酒1瓶1リットル入り×1,000 ミード酒(ノンアルコール)1瓶1リットル入り×1,000、リバーシ、一般人用× 1,000、商人用× 1,000、貴族用× 200、王族用× 10、トランプは一般人用× 2000、商人用× 1,000、貴族用× 300、王族用 × 10、ホールケーキ× 100、ジェンガ×1,000、ケチャップ1瓶(1キロ)× 3,000、味噌1瓶(1キロ)× 2,000、醤油、1本、(1L)× 2,000、焼肉のタレ、1本(1L)× 2,000、ウインナーソーセージ、10本セット×10,000=100,000、インスタントカメラ× 1,000、インスタントフィルム100,000、ゴーレム、馬車(ショックアブソーバー付き)セット、(馬車セットは登録だけ)以上となりました」


「そうですか。わかりました」

「では、合計金貨で金貨2,895枚となります」

「了解しました」

では、こちらにすべて入っております。1袋金貨1000枚が2袋と残り895枚が1袋となります。ご確認ください」


「はい、確認させていただきました。ありがとうございますその前に金貨2,000枚はギルドカードの方へ入金をさせてください。よろしくお願いします」

「承知いたしました。金貨2,000枚はカードの方へ入金させていただきます」

「じゃあ今度は新しい商品の登録をさせていただきたいと思うんですが、よろしいでしょうか」


「はい、今回はどのような商品をご登録いただけますでしょうか」

「シャンプー、リンス、口紅、ファンデーション、石鹸、以上となりますそれぞれの商品の説明は後でさせていただきます。」

「承知いたしました。では登録をさせていただきます。まず書類を書いてきますのでお待ちください」


前回と同じように登録は完了した。

「では、商品内容をご説明していただきたいのですが、よろしいでしょうか」

「はい、ではまずシャンプーですがこれは髪の毛を洗うものです。そして仕上げにリンスを使います。次に石鹸、これは体を洗うものです。そして口紅、これは今、柚子が使って見せます。このように唇が赤くなりました。色は2種類ご用意しております。2本とも値段は一緒です。最後にファンデーションですがこれも柚子が塗ってみます。ファンデーションは顔に塗るものです。お肌の荒れや日焼けから顔を防ぐことができる仕様となっております」


「…なるほど、こちらも皆素晴らしいものですね。画期的商品が多すぎて驚いております…既に色々な商品を発売されているので、驚き過ぎることが無くて良かったと思っています。ランドレイクのマチルダさんは相当驚かれたでしょうね」

「そうですね。マチルダさんは相当驚いていましたよ」


そこへあかりが戻ってきた。

「2人とも、ホテル取れたわよ」

「サンキューあかり」

「ありがとう、あかり。ではリーゼさん、まずこちらでそれぞれの商品を作ってくださるところをピックアップしていただけますか?技術力、工房の信用力はリーゼさんにお任せいたします。また販売店など全てリーゼさんにお任せいたしますので、私たちは商会を通して名目上卸すと言う形式でさせて頂きたいと思います」


「私共の事を信用いただきありがとうございます」

「金銭授受の方法ですが、毎回取りに来ると言うのは大変なのでカード以外に通帳等はありますでしょうか」

「はい残念ながら商業ギルドカードの方へお振込と言う形でさせていただく事でよろしいでしょうか」


「やはりギルドカードなんですね。わかりました。よろしくお願いします」

「では、それぞれのお値段は、いくらで設定されておりますでしょうか」

「はい、では以前登録した商品と同じように販売できる価格でと考えておりますのでお任せいたします。なお、販売については、ランド商会さんと同じように全世界に支店がある商会があると思いますので、そちらで手分けをして商品の販売をしていただければと思います。それぞれ得意商品があるでしょうから。なお食品については全国展開している精肉店さんは少ないでしょうから、もしあればそこで良いのですが、なければそれぞれ販売をしてくれる方にレシピを公開していただいて、そちらで販売していただけると良いと思います」


「承知いたしました。では、先ほど登録したレシピに基づいて作らせていただきます」

「こちらに、それぞれ10ずつサンプルをお持ちしておりますので、こちらと同じように作っていただければと思います。なお口紅には2種類の色を用意しております。赤とピンクとなります」


「承知いたしました。では早速工房や店舗に連絡をします。ありがとうございます」

「なお、ランドレイクの工房とかにも連絡を取り、連携をとっていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします」

「承知しました。ありがとうございます」

「じゃあ、みんなあかりが取ってくれたホテルへ行こう」

「そうね、行きましょう」


「少々お待ちください。皆様の商業ギルドのレベルが上がりましたので、カードを変えさせていただきたいと思います。既に皆様はたくさんの商品の特許及び販売を行っておりますので、既にゴールドを通り越してプラチナとなっております。カードを変えさせていただきたいので既存のカードを提出していただけますでしょうか。すぐに新しいプラチナカードに交換して参ります」


「そうですか…早いですね。全てを通り越して1番上のプラチナなんですね。びっくりしました」

「これだけいろいろな特許及び商品を販売していれば、金額的にはものすごい額になりますので、プラチナは当たり前のことだと思います」

「そうですか、わかりました」


俺たちは既存のカードを提出した。そしてリーゼさんが裏に引っ込みしばらく待っていると新しいカードを持ってきた。白銀色に輝いている。プラチナカードだ。

「では、こちらが新しいプラチナカードとなります。大切にお持ちください」

「ありがとう。リーゼさん」


俺たちはプラチナカードを受け取りアイテムボックスしまった。

その後、商業ギルドを出た俺たちはホテルへ向かった。この街に来て、最初のホテルだ。ここもザ・ランド・カールトンのサンガランドにあるホテルだ。どうやら世界各地にあるホテルでザ・ランド・カールトンホテルが地球で言う三ツ星ホテルのようだ。今後もここがよかったら、いろいろな国で、まずはこのホテルに泊まるようにしてみよう。

「まずは部屋に入ろうか。今日の部屋は401号室だね」


お読みいただきありがとうございました。応援よろしくお願いいたします。

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