食べ物の描写が優れたグルメ小説は多く、「あの人が書く食べ物は美味しそう」という作家も多いですが、蒼真まこさんは現時点では希少な「もふもふ描写が優れた作家」なのではないかと思います。魅力的なもふもふに必ず出会えます。物語ももちろん素晴らしく、不眠のつらさは多くの人が共感できますし、前世の記憶と転生した世界での行動が繋がっていて、読み応えがありました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(241文字)
魔の森へ追放されたヒーナが眠りの力で聖獣や妖精、謎の黒マントさんと仲間になって活躍するお話。 ヒーナが転生前に眠れずに苦しんでいたことが、この世界と重なって、聖獣と仲良くなったり、母子を助けてあげたり、優しさを感じる出来事にじんとしました。 カイエンの正体とヒーナがここへ来たことには理由があったんだなと、二人の出会いに最後はとても素敵なお話だなと感じました。 私も眠れないときに、ヒーナの魔法陣に入れてもらって安心してぐっすりと寝てみたいなと思いました。