第7話 ある日の雨の日 下駄箱で
「何してるんだい結香さん」
「……雨が止むのを待ってるんです」
「そうかい」
「「…………」」
「傘を持ってくるのを忘れちゃったのかい」
「……忘れました」
「そうかい」
「「…………」」
「良かったら私の傘に入るかい」
「……いいんですか」
「いいよ」
「ありがとうございます」
「「…………」」
「今日は「雨は……」」
「「…………」」
「雨は……なんだい結香さん」
「……雨は1人ぼっちなんです。傘をさしたり、カッパを着たりして雨粒が当たるとまわりの音が聞こえなくなります。そうしていると1人だけの世界になるんです」
「そうかい」
「うへーっ傘忘れちゃった!」
「「光さん」ちゃん」
「結香ちゃん、メイちゃんどっちか入れてー」
「「…………」」
「「1人ぼっちにはなれなさそうですね」だね」
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雨の日は別に嫌いではない
雨の日はあまり好きじゃない
台風の日にめちゃくちゃテンションがあがるタイプ
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