レティシアが目を醒ますとそこは魔の森と恐れられる場所だった。そして大怪我をした自分を助けてくれたのが冷酷無比な炎使い、“凍れる炎王”と恐れられるアデルバートと知る、しかし実際のアデルは噂とはまるで違う好青年で、森もまた実に豊かで――ここで暮らすことを決めた彼女は、夢だったキッチンカーをオープンするため奮起する。
レティさんの料理がすごくいいのです。作っている過程だけでもおいしそうで魅力的なのに、それを食べるアデルさんや誰かを幸せにする幸せな結果があるのですから。
キャラクターの設定が練り込まれていることはもちろんですが、下味としてしっかり物語に効かされているのですよね。レティさんとアデルさんが互いを信じて惹かれていく恋愛ドラマはふたりが抱える辛い過去によって深みを増していますし、そんなふたりの心の交流がレティさんの夢をさらに強く輝かせていて。
料理、恋愛、夢。すべてがそれこそひとつの料理のように合わさっているからこその味わいがこの物語にはあります。あなたもどうぞご賞味あれ。
(「その恋はお腹から」4選/文=髙橋剛)
『レティと魔法のキッチンカー【リニューアル版】』は、迫害された少女と孤独な炎帝が出会い、料理を通じて絆を深めるファンタジー作品です✨。
事故で「魔の森」に流れ着いたレティシア(レティ)は、「凍れる炎帝」と恐れられるアデルバート(アデル)に命を救われます🌿🔥。
しかし、噂とは違い、アデルは心優しく善良な青年でした💖。恐れられていた「魔の森」も、実際は精霊と植物の恵みに満ちた美しい「恵みの森」だったのです✨。
レティは治療のお礼に料理を振る舞い、アデルと心を通わせるようになります🍽️💖。帰る場所のないレティは、アデルの家に住むことを決意し、 森の妖精や精霊たちに料理を振る舞ううちに、彼女の料理は森の外でも評判になっていきます🌍✨。
料理が紡ぐ絆と、幻想的な森の物語✨――温かなファンタジーの世界を、ぜひ味わってみてください!🍽️📖