第9話 次郎の思惑

天界の意志は玄奘の弟子の解体、実は玄奘は不治の病に侵され寿命

は長くない。しかし仏法の広まりを無くすことは好ましくなく

「西遊記」の伝承なくば道教の存在も危ぶまれる。

そこで弟子の1人の体に三蔵の心を入れ替える計に出る。

正直に話しても三蔵が了承する訳もなく全員が納得づくの形を作るしかない。

弟子の中でも沙悟浄が唐に帰っても一番違和感がない。

といって沙悟浄を滅するのも偲ばれる。弟子の中でも一番目障りは孫悟空

これを那托の体に入れ那托の肉体を滅ぼせば一石二鳥。

那托は罪を放免するともちかけ三蔵の体と共に朽ちさせればよい。

弟子どもは五行の獄に収監し三蔵は那托と二人で唐に送り届ける。

予定だったが…


我の計画した五行とは・・・

実際は六道を輪廻させるのだがな・・・ククク


第一の門、木行、畜生道、東南アジアの密林

のどかなジャングル。サルの吠え声。オオムの鳴き声が聞こえる。

トラや豹あるいは象がいるだろうが三蔵法師1人残してもなんとかなりそうなのどかな風景である。


第二の門、土行、餓鬼道、賽の河原

ここは週末の地球、ゾンビによって人類は滅亡の危機に瀕していた。

これを打開するための研究所。

ここにある「美肉」はとても美味しいにおいと味がする。

形はゼリー状の裸体の集合体、これをゾンビに喰わせれば

ゾンビは美肉になる。しかし美肉は意志がないので自分で動けない。

自分が美肉の脳になるために美肉と同化する。


第三の門、金行、人間道、オフィス街

ここは未来の都市、残業が続くブラック企業のオフィスに入る。

人類に替わり鳥類が支配している世界。

この地を封印するためにには1人残って膨大な書類を決裁しなければならない。


第四の門、水行、修羅道、竜宮城

ここは深海の竜宮城、四人の竜の兄弟が住む場所、旅に出ていた次男が帰郷した。先に孫悟空によって強奪された如意棒について悟空と西海龍王を対決させれば面白い。


第五の門、火行、地獄道、火輪山

ここは悟空の故郷の華崋山、しかし蛮族の侵攻で山は燃え火輪山になっている。

誰かが蛮族と戦うために1人で残って防がねばならない。


そして秘中の秘


第六の門、天道、釈迦の手のひら

どこまでも広がる青空。果てしない飛行の果てに5本の支柱を見つける。

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