第9話 香澄と凛子⑨
香澄は意を決したように口を開きます。
「私は凛子のことが大好きだよ」
そう言うと、凛子は驚いた顔をしていましたが、
すぐに嬉しそうな表情に変わりました。
そして香澄を抱きしめると耳元で囁きました。
その言葉に驚きながらも凛子を見つめると、彼女は優しく微笑んでくれました。
その笑顔を見た瞬間に胸の奥底から熱いものが、
溢れ出してくるような感覚に襲われて涙が溢れてきました。
その涙を見て慌てる凛子に微笑みながらも涙を拭いつつ言いました。
「ありがとう……私も同じ気持ちだよ」
そう言って再び抱き合う2人の間には、確かな絆が生まれた瞬間でした。
それからしばらくの間抱き合っていましたが、
やがて落ち着きを取り戻したところでゆっくりと身体を離し見つめ合いました。
そして、自然と顔を近づけていき唇を重ね合わせるのでした。
彼女が眠りにつく頃になってようやく落ち着いたのか、
穏やかな表情で寝息を立てる彼女を見ながら思うことはただ一つであった。
香澄が幸せでいてくれるなら、それだけで十分だと。
そう心の中で呟きながら、私も眠りにつくことにしたのであった。
それから数日後のこと、香澄と凛子は相変わらず仲良く暮らしていました。
そんなある日のこと、突然香澄が言いました。
「ねぇ、凛子」
その声に反応して振り返るとそこには真剣な表情を浮かべた彼女がいましたので、
少し驚いてしまいましたが、すぐに笑顔になって答えます。
そうすると彼女も同じように微笑んでくれました。
その笑顔を見て安心したのか、ほっと胸をなでおろすと再び口を開きました。
そして彼女はこう言ったのです。
「キスしたいよ」
その言葉を聞いた瞬間、私の心臓は大きく跳ね上がりました。
それは、今までに経験したことのない感情で、
今まで感じたことのないものでした。
しかし、それは決して嫌なものではありませんでした。
むしろ、心地良ささえ感じてしまうほどに。
私はその気持ちに逆らうことは出来ず、
ゆっくりと顔を近づけていき唇を重ね合わせるのでした。
彼女の唇は柔らかく、甘い香りがしました。
その感触を楽しんでいるうちに、いつの間にか舌を入れてしまっていましたが、
それでも彼女は拒むことはなく受け入れてくれました。
しばらくそうしていると、どちらからともなく唇を離し見つめ合います。
そして、再び抱き合いながら何度もキスを交わし続けました。
それから少しの間、キスを続けましたが、
やがて我に返ったように離れると互いの顔を見て笑い合います。
そして、また抱き合いながら眠りにつくのでした。
翌朝、目が覚めると隣には愛する人がいるという幸せを感じます。
そして、そっと顔を近づけると優しくキスをしました。
そのキスに応えるように彼女もまたキスを返してくれました。
その後も何度もキスをし続けましたが、
それでもまだ足りないと感じるほど欲情していました。
そう思っていると、ふと彼女が口を開きます。
「ねえ、香澄。もう一回してもいい?」
その言葉を聞いた瞬間、私は嬉しくて飛び上がりそうになりました。
しかし、すぐに冷静になり言いました。
「もちろんだよ。好きなだけすればいい」
その言葉を聞いた瞬間、彼女は微笑みながら私の胸元に顔を埋めると、強く抱きしめてきました。
私はそれに応えるように彼女を抱きしめ返しましたが、
その時ふと気になったことがあり聞いてみることにします。
「凛子はどうしてそんなに甘えたがるの?」
そうすると、彼女は少し恥ずかしそうにして答えます。
「だって、最近は忙しくてあまり構ってあげられてなかったでしょ? だから、少しでも一緒にいたいんだよ」
その言葉に私は胸が熱くなるのを感じます。
そう思いながら、彼女の頭を撫でると、心地よさそうに目を細める彼女を見てますます愛しさが増していきました。
その気持ちを抑えきれなくなった私は、再び彼女にキスをして抱きしめます。
すると彼女もそれに応えてくれたので、
そのままベッドに押し倒すようにして覆いかぶさると、彼女は嬉しそうな表情を浮かべながら言いました。
「好きだよ、香澄」
その言葉に私も笑顔で答えました。
それからしばらくの間、キスをし続けましたが、やがてどちらからともなく顔を離し見つめ合います。
「濃厚なキスがしたいな」
私がそう言うと、彼女は微笑みながら答えます。
そして、彼女の唇を奪いながら激しく貪るようにキスをします。
その激しさに彼女は少し驚いていたようでしたが、すぐに受け入れてくれました。
それからしばらくの間、キスをし続けていましたが、
やがてどちらからともなく顔を離し見つめ合いました。
そして、互いに微笑み合いましたが、それでもまだ物足りない様子だったので、
今度は彼女の方から唇を重ねてきます。
そのキスに応えるように舌を絡め合いましたが、
それでもまだ足りない様子だったので、今度は彼女の方から舌を入れてきました。
その瞬間、私の全身に電流が走ったような感覚に襲われてしまい、思わず声が出てしまいました。
その声を聞いた彼女は、さらに激しく舌を絡めてきます。
「んっ! んっ! んんっ!」
その刺激に耐えられなくなった私は、彼女から逃れようとするのですが、
彼女はそれを許してくれませんでした。
その行為を続けているうちに、次第に呼吸が
苦しくなってきた私は、必死になって彼女を引き離そうとするのですが、
それでも彼女は離そうとしませんでした。
しかしそれでも、息苦しさに耐えられなくなった私は、
ついに彼女を突き飛ばしてしまったのです。
その衝撃でバランスを崩した彼女は、床に倒れ込んでしまいました。
その光景を見た私は慌てて駆け寄りますが、彼女は微笑みながら言いました。
「大丈夫だよ」
そう言って立ち上がろうとする彼女ですが、
足がもつれてうまく立ち上がれないようです。
そんな彼女を見て、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
「ごめんね、凛子。痛くなかった?」
そう言うと彼女は首を横に振って答えます。
そして私を抱きしめると耳元で囁きました。
「平気だよ」
その言葉を聞いて安心した私は、彼女を抱きしめ返しました。
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