君に花束を

にゃもう

第1話

僕には付き合っている彼女がいる。

高校1年の時に付き合って、明日が1年目の記念日になる。


彼女は学校でも綺麗で有名な人で、最初は僕なんか釣り合うわけないと思っていた。

しかし同じクラスになってから、委員会があったり、席が隣になったりと良い偶然が重なり、気軽に話せる仲になっていた。

彼女に恋に落ちるのは時間の問題だった。


ある日の放課後、委員会活動で一緒に残っていたので、思いきって放課後一緒に出かけないか誘ってみた。

彼女も嬉しそうな顔をして、喜んで!と言ってくれた。

その日の放課後は地元の大きなショッピングセンターに行き、買い物やご飯などを食べたりした。


その後も何回か誘ったり、彼女からも誘ってくれるようになった。

そして、僕はとうとう覚悟を決めて、放課後に彼女を大切な話があると屋上に呼び出した。

そこで告白をした。

"好きです!この地球上の誰よりも!"

我ながらアニメのようなキザなセリフを吐いたなと思い返すと、恥ずかしさで悶えそうだが、

彼女は嬉しそうに頬を赤く染めて、

"やっと言ってくれたね。

私も大好きだよ"と言ってくれた。


それから恋人関係になり、デートを何回か重ねて、明日が付き合って一年の記念日になる。

何をプレゼントしようか迷ったが、花束を贈ることにした。

あまり女性にプレゼントをしたことが無く、装飾品などがいいかなとも思ったが、花束にした。

実際に自分の家族も花をあげるとすごく喜ぶので、それがいいのではないかと思った。


迎えた記念日当日、少しオシャレして、彼女とデートに行った。

学生の範囲で出せるお店を予約して、最後に花束を渡した。

彼女は泣いて喜んでより、一生一緒に居ようと言ってくれた。

彼女からもカバンのプレゼントを貰い、大事に使おうと思った。


最初は緊張して、不安しかなかったが、プレゼントを渡した時の彼女の顔を見て、あげてよかったと思うと同時にこの人を一生守っていきたいなと思った。

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君に花束を にゃもう @naoayu

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