第1章 赤い部屋の屋敷の噂
1話
某月某日。私にあるメッセージが届いた。
{面白い心霊の噂があるからそこ行って一緒に動画撮らね?}
この人は
今回もいつもの感じでメッセージが来たが、今回は守谷さんが”面白い”と言った噂と来た。
この人の”面白い”は信用ができる。この人が面白いから撮ろうと言って作った動画はかなりの確率で跳ねるからだ
いつもは”いい感じの~”といった具合であるが、本当に自信があるときにだけ、”面白い”が出る。
私はそっと天を拝み、彼の誘いを快諾した。
{はい!是非撮りましょう!}
私のようなまだ売れていない動画配信者にとってコラボはかなり嬉しく、守谷さんとのコラボから動画の再生回数も増え、前より生活が楽になった。それもあり、バイトを入れる量を減らすことに成功。より動画に時間を使えるようにもなった。
守谷さんには本当に頭が上がらない....
1週間後
度重なる打合せとアポ取りをし、撮影に挑むことになった。
なぜアポ取りをしたかって?それはこれから撮影をする場所は廃墟ではないからだ。
向かうのは
現在は廃業し、そこに緋月家の現当主である”
何故、今回の撮影を承諾してくださったのかは私にもわからない。私が守谷さんからのお誘いを快諾したあと詳細を聞いたときに、守谷さんはまだ有名だが私みたいなまだ未熟な配信者なので、アポを取りに行っても突っぱねられると思っていた。
だが承諾をくださった。不思議でならなかったが、でも私たちにとってそれは都合の良いことだった。
ということで新幹線のチケットを守谷さんに取って貰って(守谷さんは私なんかより動画で稼いでいるし、他にも収入源があるので、こういうときは頼りっぱなしだ。だが今回は私分は自分でも全然用意できる金額だったのだが…早く稼いで恩返しをしたい....)長野県に来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます