[35]: 瞬殺、そしてチーレムの予感アゲイン

シャドー「…許さない…! 我が秘術、影縛り!」


シャドーが印を結ぶと、俺の足元から黒い影が伸び、俺の動きを封じようとしてくる。

なるほど、厄介な術を使うじゃねえか。

だが、残念だったな。


俺「そんなもん、俺には通用しねえんだよ!」


俺は全身に魔力を漲らせる。

バチバチッ!と俺の体から放たれる魔力の奔流が、影の拘束をいとも簡単に弾き飛ばした。


シャドー「なっ…!? 私の影縛りが…!?」

俺「お返しだ!」


俺は一瞬でシャドーの懐に飛び込み、その鳩尾に強烈な一撃を叩き込む。


俺「最強パンチ!」

シャドー「がはっ…!!」


シャドーは「く」の字に折れ曲がり、そのまま地面に崩れ落ちた。

ローブのフードが外れ、その下から現れたのは…驚くほど整った顔立ちの、銀髪の美少女だった。

歳は…リリアーナと同じくらいか?


シャドー「こ…こんな…馬鹿な…私が…一撃で…」


気を失ったらしい。

それにしても、こんな可愛い子が暗殺者とはな。

『黒き月影』、とんでもねえ組織だぜ。


(さて、この子どうすっかな…)


殺すのは簡単だが、情報源として生かしておくのもアリか。

それに…


(なんか、この子も助けたらチーレムメンバー入りしそうな波動を感じるぜ…!)


後先考えない俺のチーレムセンサーがビンビン反応している!

よし、とりあえず屋敷に連れ帰るか!

ミリアとリリアーナ、それにセシリアも、また新しい仲間(?)が増えて賑やかになるってもんだ!

ルナも、同年代の女の子がいれば少しは気が紛れるかもしれねえしな!

うん、完璧な作戦だ!

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