黄色と黒、海と君。

phan

プロローグ

夏になると思い出す。

僕らが今まで過ごしてきたあの日々のこと。


お祭りへ行って、

海へ行って、

二人だけの世界はたしかにまわっていた。


そして、それでも君は無邪気に、そして酷く無神経に、

「いつか、彼氏が出来たら来たい」

なんて零した。


…なんともない言葉だった。

でも、普通の皮を被ろうとしていた僕にとって、僕と君の世界の歯車を外す、良いきっかけになってしまったんだ。

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