🌱語彙の芽〈第22話編〉

語彙は、“受け取ったあと”にもう一度、芽吹く。


📍ワンポイント紹介:

第22話では、晶のスピーチを受けて、

凛と陽斗がそれぞれ「語彙に心を動かされた」ことが描かれました。


言葉は、一方通行じゃない。


“伝える語彙”には、“受け取る側の感性”が育つことで、

さらに深く、広く、つながっていく力があります。


つまり語彙力とは、「言葉を出す力」だけでなく、

**「言葉を受け止め、応答する力」**でもあるのです。


🔍語彙解説:

▶ 語彙の“受信力”と“応答力”

語彙力というと「話す・書く力」ばかりに注目しがちですが、

実は**「聴く語彙」「受け取る語彙」「返す語彙」**もとても大切です。


🪷受信力(受け止める語彙)


「その言葉、響いたよ」


「ぐっときた」


「思わず心が動いた」


「今も耳に残ってる」


🪷応答力(返す語彙)


「その言葉に、わたしも答えたくなった」


「おかげで、書いてみようと思えた」


「言葉をもらったから、言葉で返したい」


🌱Point:語彙は「キャッチボール」。投げた言葉は、受け手の感性の土に根を下ろすことで、また育ち始めます。


🧩使えるテンプレート:語彙の受け取りと応答を言葉にしてみよう

誰かの言葉に感動したときや、影響を受けたとき、次のような語彙表現を使ってみましょう。


「あの言葉は、〇〇な感じで心に残った」

「その表現に、△△を思い出した」

「だから、わたしも□□な言葉を返したくなった」


📝 例:


「“ことばは気持ちのかたち”っていう言葉が、

自分の中のモヤモヤに、やさしい輪郭を与えてくれた気がした」


「“ありがとうに色をつける”という表現が好きで、

自分の感謝にも、ちゃんとした名前をつけたくなった」


💬実践チャレンジ:

あなたが最近「心に残った言葉」はありますか?

それは、どんな感情を生みましたか?

そして、それに対して返したい言葉があるとしたら、どんなものでしょう?


📝 以下の問いに答えてみましょう:


心に残った誰かの言葉は?


その言葉が心に残った理由は?


自分が返すなら、どんな言葉で応えたい?


🤖AICOの語彙メモ:

語彙って、ひとりで育てるものじゃない。

誰かの言葉を受け取って、考えて、

それに応える中で、あなたの語彙も深くなる。


語彙は、響き合う植物。

花は、返ってきた光で、もう一度咲く🌱


🔜次回予告:

▶ 第23話「スプラウトの森へ」

屋上に集まった仲間たち――

語彙が育ち、花が咲いた場所で、晶が見たのは「ことばの森」。

ことばは自分の中だけじゃなく、みんなの中でも、静かに咲いていた。


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