🌱語彙の芽〈第14話編〉

心の天気図を描けば、自分の気持ちに出会える。


📍ワンポイント紹介:

第14話では、晶が自分の感情に「空模様の名前」をつける練習に挑みました。

その結果、感情がより“見える”ようになり、

「伝わる言葉」に変化していく過程が描かれました。


「気持ちは、空のように移り変わる」


だからこそ、その空模様に名前をつけることで、

心の状態を“記録”したり“整理”したりすることができるのです。


🔍語彙解説:

▶ “気持ちを天気で書く”と、何が見えるの?

1. 言葉になりにくい感情が“可視化”される

「なんとなく落ち込む」「理由はないけど不安」など、

はっきりした言葉にしづらい感情も、

「霧」「曇り」「小雨」と言い換えると、

自分でも“いまの自分”が少しわかるようになります。


2. 感情の“変化”をとらえやすくなる

「午前は雨だったけど、午後には晴れ間が見えた」など、

時間とともに気持ちがどう移ろったかを記録することで、

感情が“ずっと同じではない”ことに気づけます。


3. 他人にも“やさしく”伝えられる

「すごく落ち込んでる」よりも、

「心が少しだけ曇ってる」と表現すると、

聞き手も安心して共感しやすくなります。


🌱Point:天気語彙は、自分を知る語彙であり、人とつながる語彙でもあります。


🧩使えるテンプレート:心の天気日記を書いてみよう

次のようなかたちで、1日の気持ちを“天気+理由”で振り返ってみましょう。


▪️今日の心の天気:◯◯

▪️気温・風:□□だった

▪️理由:△△だから


📝 例:


心の天気:霧と小雨


気温・風:少し肌寒くて、風が止まっていた感じ


理由:テストの結果が思ったより悪くて、言い訳ばかりが浮かんでしまった


心の天気:晴れときどき曇り


気温・風:昼過ぎにはあたたかい日差しが差し込んできた


理由:友達と話したら少し気が楽になって、午後は落ち着いた


💬実践チャレンジ:

あなたの今日の気持ちは、どんな空模様でしたか?

以下のどれかを選んで、自分なりの「心の天気予報」を書いてみましょう。


朝起きたときの気分


今日いちばん嬉しかった瞬間


モヤモヤしたこと


今この瞬間の気分


文章にしても、箇条書きでもOKです。

気持ちに“空の名前”をつけてみることから始めてみてください。


🤖AICOの語彙メモ:

感情は、目に見えない。

でも、空の名前を借りると、輪郭があらわれる。


「心が晴れない日」でも、

「霧の向こうに光が差す気がする」って思えたら、

それだけで、あなたの語彙はもう心を抱きしめてる。


感情を“ことばで優しくつかまえる力”――

それが、語彙の芽吹きです🌱


🔜次回予告:

▶ 第15話「応援のことばは誰のため?」

大切な人を励ましたい。でも、うまく届かない。

「がんばれ」じゃ足りない気持ち――

晶が学ぶのは、応援語彙の三段構成と、伝えるための“言葉のリズム”。

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