若い頃に一番大切な友人って、ちょっとだけ不思議な子だったりするよね。思春期の世界は、作成中のジグソーパズルのような美しさがあって、ピースを埋めたり埋めなかったりする度に、私たちは傷つきながら大人になっていく。誰もが経験する痛みを、柔らかく、鋭く描ききった作品。いいですね! 素晴らしいです!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(120文字)
鮮やかに決まってます。高校生の自然で優しい遠慮ない会話、大人の暖かくてでも配慮に満ちた会話。その落差。ふっと文体が変った時にやられた!!って思いました。ゆるい青春小説と思って構えていたら顎にクリーンヒットです。後半ずっとやられた喜びと、迫りくる息苦しさではっはっ!!はっ!ってなってました。うまい…。企画やってよかったです。おすすめです。