桜の季節の始まりを予感させるような、清々しく洗練された表現が魅力的な作品です。
悠斗の両親はそりゃあ親ガチャ失敗と言われそうな破天荒な生き様ですが、コミカルに書かれているお陰かサラッと嫌な気分にならずに読み進められます。
春菜はきっと良い看護師だろうなと思える抱擁力。悠斗は頑張ってネクタイを結んで春菜を幸せにしてあげちゃって欲しくなります。
物語の設定だけをもし羅列すれば中々に修羅場でドロッとしそうなのに、こんなにも暖かく爽やかなのはとても不思議です。
桜の季節に特別な想いをお持ちの方に特にオススメできる作品です。