「【超速報】デブ、死す」。
こんな掲示板のしょーもないスレタイみたいな一文見せつけられたら、誰でもギャグだと思って笑ってしまいますよ。
金欠になったとか、ちょっと体調崩したとか、精神的に追い詰められたとか、何かひどい目に遭ったとか、そういう状況を過大に表現した冗談だと。
でも、デブは死んでしまった……唐突過ぎるし、若すぎる。
共につるんだ仲間もまた、若く青臭く、馬鹿な仲間で……そして、とても気分のいい健全な善良さが感じられます。
だからこそ、そこから紡がれた「不謹慎な」弔辞は実に相応に等身大で、デブデブ連呼しながらもポポロポロポロとなるほど人の心に訴えかけ、強く胸を打つのだと思います。
きっとその言葉を紡ぐのに様々な思いが駆け巡ったのだというのが、とてもよく感じられます。
自分は、祖父の葬儀の際、ここまで立派に言葉を送れませんでした。
この「不謹慎な」弔辞、ぜひとも噛み締めるようにして読んでいただきたいです。