《想器の星エスプレア》──その異世界、納得できる理由はありますか?
しなとべあ
第1話 冒頭の挨拶
私は、剣と魔法の世界が好きだ。
鍛え上げた肉体と技から繰り出される重厚な剣戟が。
磨き上げた知恵と心から生み出される壮大な魔法が。
私は、可能性に満ちた世界が好きだ。
近場の森ですら命懸けのダンジョンであり、未知と神秘がどこまでも続く世界が。
人知を超えた巨大な竜が宙を舞い、天を衝く大樹が空を覆い、島々が浮かび上がる光景が。
それを、銃をはじめとした化学や、重力や物理法則を引き合いに出して否定されたくはない。
だが、それらを説明する根拠全てが「魔法の力」では、自分は断じて納得ができなかった。
魔法は不思議な力ではなく、納得できる法則があるべきで。
魔力は無尽蔵に湧き出るのではなく、限られた中から勇気と誓いで絞り出すものであるべきだ。
だから、私は皆さんに問いたい。
ドラクエで、なぜ始まりの街は低レベルしか居ないのかと、思った事はありませんか?
モンハンで、自分で集めた素材しか使えない事に疑問を抱いた事はありませんか?
鍛え上げられた騎士が、無慈悲な銃火で倒れる姿にやるせなさを感じた事はありませんか?
常人の努力が、ありふれた誓いが、チートの一言に踏み躙られるのを嘆いた事はありませんか?
山のように積まれた用語に、目を背けた事はありませんか?
魔法だから、異能だからで済まされる力に納得できなかった事はありませんか?
回復魔法だから、ポーションだからで回復する事を当たり前だと思っていませんか?
魔法使いが、天地をひっくり返す魔法を使うのを見て、どこにそんなエネルギーがあるのか不思議に思いませんでしたか?
私は、どれ一つとしてそう言うものだと「理解」して割り切れても、「納得」できなかった。
だから、自分は考えました。
『たった一つの要素を加えるだけで、その全てに説明がつき納得できる世界』を。
ーーようこそ、“想い”が“力”に変わる世界へ。
理不尽もチートも、ご都合主義もない。たった一つのルールで成り立つリアルな異世界。
あなたが「それ、おかしくない?」と感じたその疑問に、この
本作は、“剣と魔法の世界”を愛し、そして“納得”を求め続けた創作者による、世界構築の記録です。
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