ノベルゲーのような、穏やかで、落ち着いたお話

本作は、主人公の女の子が死後の場所『フロアー』に行き着く物語です。
不思議な世界観で、派手な展開はないけれど、穏やかで、ふわふわとしていて……そして、少し“寒い”。

この寒さが本作の妙だと思います。
ああ、本当に死後の世界なんだな とわかるようなどこか切ない雰囲気が魅力で、描写の上手さもさることながら
一つ一つ手探りに記憶を集めていく構成が没入感を引き立ててくれます。



現実のしがらみから離れて、少し落ち着きたい そんな方にオススメの一作です。