第9話 生きたいよ

 てららんてら……♪


 私はスマホから音楽を流しながらベッドに横になっていた。


 この孤独の時間に私は死について考える。瑞菜を失って何度も考えた。


 でも……今は自分の死を考えている。

 

 節花と冬美は悲しむだろうか。


 私は手を天井にある蛍光灯を掴もうとする。


 遠い……。


 人は何時、死ぬか分からない。私も瑞菜の様に簡単に死ぬかもしれない。


 死が怖い……。


 うん?


 メッセージ交換アプリが反応する。節花か冬美だ。


 私は孤独だ、基本この二人以外はメッセージが来ない。


 スマホが遠い気分だ。自分の事が愛せなくて恋愛など出来るはずがない。


 そう、私は女性しか愛せない。


 ふ、関係ないかと言い聞かせる。


 スマホを手に取ると返事を返す。やはり、今の私は生きたいと願う。


 そう、死が隣に有ったからだ。

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