第29話


集まりから数日が経った頃。


じゅんが仕事のためにSNSのアカウントを新しく開設した。


私はというと、あの集まりのあとも日本と海外を行き来するじゅんと一緒に振り付けや作詞の手伝いを続けていた。


そしてある日、


じゅんはその仕事用アカウントに


「振り付けや作詞を一緒にしてくれてるルナ^^」

と、私の写真とともに紹介文を載せてくれた。


――思いがけず載せられた一枚の写真。


「じゅん、載せてくれてありがとう^^でも恥ずかしいな〜笑

無加工じゃなくて幸い!笑」


「いやいや、ルナは無加工でも可愛いしダンスも上手いし。

隠れてないで世界に羽ばたこう!!」


「世界って(笑)絶対無理やん……笑」


「さすがに“世界”は言いすぎた。笑」


そんな他愛ない会話をしているとき、やたらとじゅんのスマホの通知音が鳴り響いていた。


「携帯の通知音すごくない?見てみたら?」


「そうだな〜……なんだろ」


そう言いながらスマホの画面を開いたじゅんが、急に目を見開いて私に画面を差し出した。


「ちょ!!これ見て!!マジですごいぞ!笑」


そこには――信じられない数のコメントが並んでいた。

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