第29話
集まりから数日が経った頃。
じゅんが仕事のためにSNSのアカウントを新しく開設した。
私はというと、あの集まりのあとも日本と海外を行き来するじゅんと一緒に振り付けや作詞の手伝いを続けていた。
そしてある日、
じゅんはその仕事用アカウントに
「振り付けや作詞を一緒にしてくれてるルナ^^」
と、私の写真とともに紹介文を載せてくれた。
――思いがけず載せられた一枚の写真。
「じゅん、載せてくれてありがとう^^でも恥ずかしいな〜笑
無加工じゃなくて幸い!笑」
「いやいや、ルナは無加工でも可愛いしダンスも上手いし。
隠れてないで世界に羽ばたこう!!」
「世界って(笑)絶対無理やん……笑」
「さすがに“世界”は言いすぎた。笑」
そんな他愛ない会話をしているとき、やたらとじゅんのスマホの通知音が鳴り響いていた。
「携帯の通知音すごくない?見てみたら?」
「そうだな〜……なんだろ」
そう言いながらスマホの画面を開いたじゅんが、急に目を見開いて私に画面を差し出した。
「ちょ!!これ見て!!マジですごいぞ!笑」
そこには――信じられない数のコメントが並んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます