2025年12月

新人作者からベテラン作者様達への質問集。どうか貴方の創作法をノンフィクションで教えてください。/低生下衆《ひくき げっしゅう》様

 低生下衆ひくき げっしゅう様の自主企画『新人作者からベテラン作者様達への質問集。どうか貴方の創作法をノンフィクションで教えてください。』に回答させていただきました。

https://kakuyomu.jp/user_events/822139841037214402


 今回ほぼ全レスに近いので、長文注意です。



──少ないPV数なのに、逆にPV数が気になってモチベが下がり、創作に集中出来なくなりました。同じような方、貴方はどんな風に対処していますか?


▶評価や名声ではなく、「自分が書きたい・読みたいものを書いている」という初心を思い出します。



──貴方はどうやって遅筆を克服しましたか?また、早く物語を書くコツとはどんなモノがありますか?


▶あまり克服できている感じがしませんが……(汗)。どうしても締め切りに間に合わなそうな場合は、以下の方法で突貫作業を敢行します。


①プロットを原稿にコピペ

②上からなぞるように本文を書く

③間を即興で埋める(キャラが勝手に動いてくれる)

④完成! 誰が何と言おうと完成!



──なんか漠然と皆さんがやってる筆が止まった時の対処法を教えてください。


▶先の展開が書けないという場合は、プロットに問題があることが多いので見直します。たとえ書きたいシーンや言わせたい台詞があったとしても、全没にして刷新したほうが早いです。



──私は読点……『、』の事です。これの使い方が上手くないです。何処に読点をつけるべきか凄く迷う時があります。たまに読点をつけすぎて変な感じになる事があります。何か良い解決方法を教えてください。


▶読点を使うのは、基本的に「一文が長くなりすぎる場合」と「主語を文頭に置きたい場合」だけでいいです。


①一文が長くなりすぎる場合

→複文や長い修飾語の境目に読点を打ちます。


 思いのほか忙しい週末になってしまったが先生から言いつけられたレポートだけは何としてでも明日までに書き切ろうと思う。

  ↓

 思いのほか忙しい週末になってしまったが、先生から言いつけられたレポートだけは、何としてでも明日までに書き切ろうと思う。



②主語を文頭に置きたい場合=「誰が・何が」を先に読者へ知らせたい場合

→主語の直後に読点を打ちます。


 黒髪の少女と金髪の男性が本日最後の客だった。暗い店の中をあちこち見て回った後で黒髪の少女はようやくレジへとやって来た。

  ↓

 本日最後の客は、黒髪の少女と金髪の男性だった。黒髪の少女は、暗い店の中をあちこち見て回った後で(、)ようやくレジへとやって来た。


※「暗い」は「少女」ではなく「店の中」にかかるので、間に『、』を打つ


結論:『、』とは第一に誤読を減らすためのもの。語調を整える目的で使うのは最小限で。



──どうか校正を楽にする工夫を教えてください。


▶エディターやIMEによっては誤字チェックの機能があるようですが、私は使っていないので何とも言えません。

 同じ語句・言い回しの多用は、気づき次第「範囲選択→Ctrl+F」の検索で自力チェックしています。

 AIに読んでもらうのも手ですが、「AI補助利用」のタグ推奨(必須)となりますのでお好みで。



──お金をかけないですむ便利なAI活用法ってどんな感じなのがありますか?そもそも、AIって何処に使うの?何処まで使って良くてダメなの?


▶AI活用法


 一番簡単で便利なAI活用法は、資料の検索補助だと思います。それと、適した表現がすんなり思い浮かばない場合の、類語辞典・コロケーション辞典としての利用です。

 添削や校正を厳格にやってもらうには、きちんとプロンプトを組む手間がかかるので、通常の利用では話半分ぐらいに受け止めるのをおすすめします。


▶どこまでAIを使うべきか


 あなたがもし純文学や文芸の作家様でしたら、一つ一つの語句や表現にこだわりを持ってらっしゃいますでしょうし、AIには頼らず極力ご自分の言葉で書かれるべきと考えます。


 一方、ラノベやエンタメ小説の作家様が大事にされているのは、第一にキャラクターやストーリーでしょうから、些末な言い回しにまで拘泥するのは無駄手間です。相対的に重要でない部分は、AIの意見を参考にしても構わないと思います。


 私自身はエンタメ作品を主としていますので、後者の立場に近いです。実際、辞書と同感覚でAIを参考にしている部分もあります。

 なお、小説本文へのAI使用は一切していません。それやったらもう小説書く意味ないから!



──貴方の創作のモチベーションとはなんですか?また、私は餌としてカクヨムコン11を目標にして、10万文字越えの作品を書けました。なので来年に目標とするべき公募やコンテストなどがあれば教えてください。興味のあるジャンルとしては【異世界ファンタジー】【現代ファンタジー】【男主人公】【ダンジョン】【オリジナル戦記】【ロボット】などです。


▶モチベーションと言えるかどうかわかりませんが、お話やキャラクターが自分の中から勝手に浮かんでくるので、形にしなきゃと思って書いています。

 それはそれとして、読者様からご反応を頂けるのは嬉しいので、執筆ペースが自然と上がります。



──長編を書いている作者様に質問です。私はほとんどプロットを作らずに書いております。なんというか10万文字以上書いてからより一層筆が止まるようになり、困っています。そもそもプロットの作り方が良く分かっていませんし、プロットを作ろうとして作れず、なんか性に合わない気がします。どうか良い方法があれば教えてください。


▶まずは物語のスタートとゴール、その間にあるチェックポイント(ゴールにたどり着くまでにこなすべきイベントなど)だけを決めます。これでプロットとして最低限の形は出来上がりました。


 あとは、書きたいシーンや言わせたい台詞などを、適したイベント内に配置していくだけです。新しく思いついたアイデアは、そのつど書き足していって構いません。


 イベントそのものの順番も後から入れ替え可能です。最初からガチガチに固めてしまうのはおすすめしません。キャラの行動や話の展開が不自然だと感じたら、書き直し推奨なのは前述したとおりです。



──空想上の世界の地形図ってどうやって作ってます?また、キャラクターを手っ取り早く作る工夫や、名前をすぐに付けられる工夫とかって何かありますか?


▶地図は作りません。各ロケーションの距離・位置関係も何となくで事足ります。ストーリーに関係する部分だけ把握していれば充分です。


 まずストーリーが先にあって、キャラクターは必要に応じて作られるのが理想です。話の展開や、絡ませる相手との関係性が、キャラクターの性格や属性を決定します。

 例えば、主人公の活動に資金が必要ならばパトロンとなる人物が、強くなる必要があるならばライバルや師匠が求められます。


 ネーミングについては、人物の性格や役割から連想するのが楽ではないでしょうか。読者も覚えやすくて一石二鳥です。

 ダジャレや「もじり」もおすすめです。私は音楽好きなので、音楽用語やバンド名・曲名などを元ネタに使わせてもらっています。



──30万文字越えの大長編を書いている作者様に質問です。素直になんでそんなに書けたんですか?どうか自己分析して教えてください。


▶思いついたことを一切の遠慮なしに全部書けば、何十万文字だろうと続けられます。実際、私の初投稿作品も50万文字を超えています。ただし、無駄は多いです。書くよりも削るほうが難しく、かつ大事だと思います。



──実は私は完結する長編を書いた経験がありません。広げた風呂敷を畳み、物語を完結に持っていく為の工夫ってどんなのがありますか?


▶プロットについての回答にも関連しますが、初めに物語のゴールを設定することです。それから、伏線を張る場合は必ず回収もセットで考えること。途中で過程が変わったとしても、ゴールさえ見失わなければ必ず完結できます。



──他にカクヨム作家として、新人作家に向けたアドバイスや心構えなどあれば是非ご教授ください。


▶改めまして、真野まのうおです。私自身は何の実績もない作家ですが、作品を書き続けたいという気持ちだけは誰にも負けていないと自負しています(もちろん勝ってもいませんが笑)。


 カクヨムに来てから三年以上が経ちました。その間、筆を折ったり音沙汰がなくなってしまった作家様方を幾人も見送ってまいりました。淋しいです。


 どうかこれを読んでくださっている皆様は、書くことを止めずにいてほしいと願っています。無から有を作り出し表現するという行為自体、他者からの評価や承認にも勝る尊いものだと信じています。



 最後に、企画を主催くださいました低生下衆ひくき げっしゅう様、質問回答という形で私自身の考えや活動を振り返る場を設けていただきありがとうございました。

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