第7話:神の作り方
(夕刻、エルサレム郊外。ローマ兵に囲まれるスズキ)
副官「動くな、“神”」
百人隊長「命だけは取らん。**ただし、おまえが“神じゃない”と認めればな**」
(スズキは静かに空を見上げる)
スズキ「──ワイは……**スズキや。せやけど、“神でもあった”んや**」
民衆「イエス様!?」「やめて!!」
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(アジト、弟子団)
ヨシダ「……これで、終わるんやな」
タナカ「まさか“ネタのつもりが宗教になる”とはな……」
オオタ「最初はただのスレやったのに」
ナカムラ「でも救われた奴、ガチで多かったやん」
ヨシダ「せや。せやから──**ワイらが“神を作った”ってことにしてええんかもしれん**」
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(翌日、処刑場)
スズキ「弟子たちよ……この肉体は滅びても、信仰は残る」
ヨシダ「……おまえ、かっこええやん」
スズキ「当たり前や。“神やからな”」
(ニカッ)
\ゴォン……!/
(杭が打たれる音、ローマの儀式が始まる)
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(群衆が見守る中、スズキが十字架の上で微笑む)
スズキ「──この“ネタ”、最後まで貫けて……幸せや」
(光が差し込む)
老婆「……あれ、イエス様が……笑ってる……」
少年「“ありがとう”って言ってる気がする」
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(その夜、弟子団のアジト)
ヨシダ「……さて、スレ立てるか」
> 【速報】神、ふたたび死す──でもワイらの中に“生きてる”やで
オオタ「タグつけとくか。“†再起動完了†”で」
ナカムラ「せや、“信じる者だけが見える”って」
タナカ「俺たちは……なんJから、宗教を生み出してしまったんやな」
ヨシダ「──これが、**神の作り方や**」
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