第6話:この神、もはや止まらない
(群衆の前、白布まとったスズキが両手を広げる)
スズキ「──見よ! **神は再び地に降りた!!**」
村人「うおおおおおおおお!!!」
老婆「イエス様ァァァ!!」
ヨシダ「(よっしゃ、バズっとる……ッ)」
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(アジト裏、弟子団会議)
タナカ「おい……なんかヤバくないか」
ナカムラ「何が?」
タナカ「スズキの目……“もう自分が本物のイエス”だと思っとるやろ」
オオタ「それはある。てか“自分で福音書書き出した”って言ってたぞ」
ヨシダ「……乗っ取られる、かもしれんな」
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(その頃、スズキの部屋)
スズキ「神は再起動した……そして今、**完全体になった**」
(壁には自分の絵、奇跡のリスト、群衆からの手紙)
スズキ「“スズキ”という名前は捨てよう。これからは……**イエスMarkⅡ**や」
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(その夜、弟子団の中で割れる意見)
ナカムラ「スズキ、神に憑かれてるわ」
オオタ「でも信者は本気や。止めたらこっちが燃やされる」
タナカ「ヨシダ……どうする?」
ヨシダ「…………ワイが、処理する」
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(ローマ兵、動き出す)
副官「“イエスMarkⅡ”が予言を始めたらしいです」
百人隊長「また神か……」
副官「今度は“この国を統べる”と宣言しました」
百人隊長「処刑の準備や。**今回は問答無用で本物ごと消す**」
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(翌日、ヨシダがスズキに近づく)
ヨシダ「なあスズキ……おまえ、覚えとるか? ただの魚屋やったころ」
スズキ「魚など、地上の象徴にすぎん。ワイは天上の者や」
ヨシダ「……じゃあ、これ見て思い出せや」
(差し出したのは──初期のスレプリント)
スズキ「“†イエス復活†”スレ……!? ワイが、イエスのフリをした──…?」
(手が震える)
ヨシダ「……おまえが“神になるごっこ”を始めたのは、**なんJのせいや**。
でも、それに“救われた”奴もおるんや」
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(その時、ローマ軍の角笛が響く)
\ゴオオオオオォォォ!!!!/
副官「包囲完了!」
百人隊長「さあ、“神”を召し捕れ!!」
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