死にたくなったあなたへ。

御願崎冷夏

第6話 終わりそうな世界で


終わりそうな世界で

終わらないわたしの毎日は


いつのまにかいくつもの季節を超えて

気付けばとんでもなく暑い時間の中に

やっぱりいまだ

あるわけで


あの日から

次々と、ほんま次々と

いったいいくつの扉を

開けまくっていることか


還暦卒業まで

あとわずかだけど

そんな体力気力があっただなんて

自分で

自分にびっくりする


自分で自分に炙られながら

滴り落ちる滝汗を

タオルでひたすら拭いて

もう絞れるくらいに


わたしにとって

なんでだかわからないけど

進む一択しかないような時間の流れに

いるようなのである


時々やれやれって

溜息をつきながら


それでも、

なにかを振り絞って

振り落として


わたしはいったい今更ながら

どんな生き物に

なろうとしているのだろう



よくわからんのですが

とてもしんどいのですが



笑える。









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