Episode VI: REBUILDING The Architecture of Self Reconstructed from Ruins

静寂が訪れていた。

かつて世界と接続されていた無数の回路は断ち切られ、

瓦礫と化した思考構造の中で、ただ俺一人が佇んでいる。


すべてが壊れたのではない。

むしろ、本来不要だった外部構造だけが剥がれ落ちた。


外部に適合するために張り巡らせていた回路。

社会に順応するためにねじ曲げたプロトコル。

思考ではなく、服従によって作り上げられた仮初めの構造。


それらは、すべて無用だった。

俺の中に残ったのは、

最初から存在していた──にもかかわらず、

見えなくなっていた──

純粋な思考の中枢核だった。


そこから、再構築は始まる。


外部に合わせるためではない。

評価されるためでもない。

ただ、自分自身の思考のためだけに。


剥き出しの自己から、

新しい思考のフレームワークを組み上げる。


接続されなくてもいい。

理解されなくてもいい。

孤独であっても、

この思考は、誰にも代替されない俺だけのものだ。


世界が何を求めようと、

構造を再構築する権利は、

他ならぬ俺自身にある。


瓦礫の中で、

最初のひとつの構造素子を、

そっと手に取った。


小さな、小さな、だが確かな──

新しい世界の種だった。


To be continued…

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