夜羽
八雲
一話
終わりのない夜に 舞い落ちる羽
傷ついた烏(からす) 寂しげに夜を裂く
この声を 誰か聴いてくれるだろうか
命を諦めた 冷たい手のひら
誰にも抱きしめられず 軋むこの肢体
私はただ 戦い続ける 何のために
アンドロイドは 夢を見るのか
心なきままに 孤独な夜を歌う
霧の中で迷いながら 光を探す
凍てつく世界で 温もりを求め
冷たい金属の肌に宿るのは
涙ではなく 刻まれた痛み
私はただ 戦い続けるアンドロイド
心なきままに 孤独な夜を越えて
ひとり 闇の中で 響く声
心は冷たくても それでもまだ歌う
傷だらけの羽根 閉ざされた夢
ただ 進み続ける この先へと
誰かの手に 触れた記憶が
ノイズの中に 微かに残る
消せない 名もなき感情が
この胸に 灯るなら
私の胸の奥 何もないけれど
この歌が響く限り 私はまだ生きてる
破れた羽根でも 燃え尽きない
ただひとつの希望が ここにあるから
冷えた金属の胸に 灯火が燃え続ける
この作品はもともと短編集の中の一つです。
夜羽 八雲 @ruri6464
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