第6話 1人目の従者②
奴隷商人の馬車の荷台で、とんでもない美人の女を発見したので名前を尋ねる。
俺に名前を尋ねられた、水色の髪に黄金の瞳を持つ女は、顔をあげ小さな声で答える。
「リ、リズです」
「おお、リズって言うのか。可愛い名前だな!」
「ありがとうございます。初めて言われました」
「俺はルーカス・クランフォードだ。提案なんだが、俺の従者にならないか?」
まわりくどく説得するのも面倒なので単刀直入に、従者にならないかとリズに提案する。
普通の人間なら、いきなりこんな意味不明な提案をされれば断るだろう。
まあ、断られたら断られたで縁が無かったというだけの話だしな。
そう思っていたのだが、リズは二つ返事で俺の従者になると言ってきた。
「はい!私を貴方様の従者にしてください」
目を輝かせながら俺の従者になると言うリズ。
ここまで直ぐに了承されると、逆に俺の方が何かあるのかと疑ってしまう。
だが、こんなに美人な女が従者になってくれるなら少しぐらい問題があってもいいだろう。
「よし、今日からお前を俺の従者にする。これからよろしく頼むぞ!」
「はい!精一杯お仕えさせていただきます。」
リズは、少し前までとは別人のように元気になっている。
俺の従者になれたことがそんなに嬉しいのだろうか?
リズを従者にしたことで頭に情報が流れ込んでくる。
どうやら神族は、従者にしたい者に血を飲ませることで主従の契約が結ぶことができるようだ。
この契約を結ぶメリットは、3つある。
1つ目は、血を飲んだ従者も不老不死になるということ。
2つ目は、相手の忠誠心を強制的に高めることができること。
3つ目は、従者の身体能力を向上させることができるということ。
まあ、神族とは神の一族なので、その血を飲めばこれぐらいの効果は当たり前だろう。
「リズ、主従の契約を結びたいから俺の血を飲んでくれ」
「血をですか?分かりました」
俺は指先を切り、リズに血を飲ませる。
リズは一切抵抗することなく、俺の血を飲んでいる。
うん、これは良い従者が手に入ったな。従順だし可愛いし。
血を飲ませたところで、リズに主従契約のメリットについて説明しておく。
「え!?不老不死になれるんですか!ありがとうございます」
説明を聞いたリズは目を輝かせながら、不老不死になれることを喜んでいた。
ちっとも疑ったりしていないようだ。普通は不老不死になれるなんて言われても信じなさそうだけどな。
そんな俺達のやり取りを見ていた、奴隷達が近づいて声をかけてくる。
「あのぉ、俺も従者にしてくれません?」
「わ、私も従者にして欲しいです」
「贅沢は言わないので、故郷の村まで連れて行ってくれませんか?」
「儂も村に帰りたいのう。若者や、村まで送ってくれ」
次々に俺に要望を言ってくる奴隷達。
なんで、コイツらの頼みを俺が聞かなければならないんだ。聞くわけないだろ。
前世では、お人好しだった。そのせいで上手く利用されて裏切られた。
この世界では、困っている人に手を差し伸べるなんてことはしない。
俺は生きたいように生きるんだ。
「あー、お前らちょっと静かにしてくれる?」
俺の声で静まり返る馬車の中。
「先に言っておくが、俺がお前達を助けることはない。助かりたいなら自分でなんとかしろ!人にばかり頼ろうとするな!」
「そ、そんな。人はお互い助け合うべきだろ?」
「そうだそうだ、ケチくさいこと言わずに助けてくれよ!」
「儂からも頼む。村まで送ってくれ」
マジでうざいなぁ。殺すか。
「はぁ、面倒臭いから殺すわ。下手に生き残られて主従の契約のこととか喋られたら面倒だしな」
「「へ?」」
驚く奴隷達を無視して首を切り飛ばした。
今回もスキル「血液操作」を使った。
このスキル本当に便利なんだよなぁ。
「よし、やることは終わったし出発するか!」
「はい!どこまでもお供いたします」
俺とリズは馬車を降りて歩き出した。
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