第5話 1人目の従者①
スキル「血液操作」によって生み出した極細の糸で奴隷商人グラバーの首を斬り飛ばした。
首からは、大量の血が噴水のように噴き出している。
前世で、こんな光景を見たら間違いなく吐いてただろうな。
でも今は、なんとも思わないどころか、少し面白いとさえ思ってしまう。
俺は割と普通の倫理観を持っていたつもりなのだが、転生したことでサイコパスになってしまったみたいだ。
まあ好き勝手に生きると決めたし、楽しければなんでもいいか!
「うわぁぁぁ、た、助けてくれ!」
首から血の噴き出すグラバーを見て、隣に座っていた御者の男が叫び出した。
こいつ、こんな見た目で弱っちい野郎だな。
感じられる魔力からして、戦闘力もそれなりにはありそうなのに。
「おいおい、うるさいから叫ぶなよ。お前は護衛もかねて雇われているんじゃないのか?」
「うひぃ、近づくな!俺は死にたくねえんだ」
「それは難しいな。お前は俺をイラつかせたから殺す」
「へ?そんなことで?俺には家族がいるんだ。頼む、見逃してくれ!」
「無理!お前の家族とか知らんがな」
面倒臭かったので、血液操作で極細の糸を作り、奴隷商人と同じように首を斬り飛ばした。
筋肉男の首から血が噴水のように吹き出す。
「ふぅ、一仕事終えたし戦利品でも確認するかな。奴隷商人だったら、それなりの金も持ってそうだし」
馬車の後方から荷台に乗り込むと、中には10人ほどの人間が詰め込まれていた。
まあ、馬車の中に人がいるのは分かっていたから驚きはしないが。
そして馬車に乗せられた人々は、首に何やら太くて黒い首輪をつけているようだ。
これは、間違いなく奴隷の首輪だろう。
初めて見ると、テンション上がるなぁ!
そんなことより、早く金目のものを頂かなくては。
不思議そうにこちらを見つめる奴隷達を無視して、荷台に積まれている金になりそうなものを片っ端からアイテムボックスに収納していく。
収納が終わったところで、再び奴隷たちを見渡すと、輝くような目で俺のことを眺めていることに気づく。
助けを期待しているようだが、そんな気はさらさら無い。
用事も済んだため、馬車を降りようとしたところで、荷台の奥に俯いている女がいるのを発見する。
汚れており、多少くすんではいるが、綺麗な水色の髪が目に留まった。
水色の髪の女へと近づき、顔を覗き込む。
すると水色の髪に、俺と同じ黄金の瞳を持った、前世では見たことのない程の美人がそこにはいた。
おいおいマジか!こんな美人見たことないぞ。
決めた、こいつは俺のものにしよう!
「おい、名前はなんて言うんだ?」
水色の髪をした美人に名前を尋ねる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます