第二章 新たなる恋
好きだー!
第26話 恋の解答
☆
私はその光景を目撃して耳を立てて聞いていた。
円谷というその女子は英二を脅かしていた。
私は円谷が去ってからトイレから出てきた英二に「英二」と声をかける。
英二は「...美玖」と言いながら私に向いた。
「...英二。奴の口車に乗らない方が良い」
「ああ。分かっている。...奴の口車には乗らない...が。気になっていてな」
「それは前世の記憶を持つ意味で?」
「恐らく持ってないけど。だけど奴はそれでも前世を信じている様な感じだった。だから不気味でな」
「...だね。...私、吐き気がする」
「という事で奴も調べないといけなくはなったが」
その言葉に「...」となってから英二を見る。
私は「英二。次の時間、サボらない?」と言う。
まさかの言葉だったのだろう。
英二は「え?」となる。
顔はびっくりと言わんばかりの顔だ。
「...デートしよ」
「どういう意味だ」
「屋上デート」
「...いや...お前な」
「今度こそ英二を落とすよ」
「...!」
英二は「...それはどうやって」と聞いてくる。
種明かしはしない。
だけど私は。
そう思いながら私は「覚えてる?英二」と言う。
そして私はペアリングを見せる。
「これは初めてじゃないんだ。ペアリングって」
「小学校時代の話だろ。...確かに草で作ったリングを交換し合ったな」
「そうだよ。あの頃は英二の事は絶対的に弟って思っていた」
「そうだな。で、今は俺が好きなんだろ」
「そう。英二。その通りだよ」
「...」
「だからこそ今度こそ落とすよ。英二」
「その必要はない」
俺はそのままやる気になっている美玖を見る。
美玖は「へ?」となっている。
俺は昨晩の話し合った事。
そして...今の事を総合して美玖に告げる。
「俺はお前が好きだ」
その様に。
美玖は「.........へ?」と絶句する。
俺は「昨晩、俺は雪乃と話し合ったんだ」と顔を上げる。
そして俺はゆっくり美玖の左手薬指に指輪を嵌め直す。
「雪乃に想いを訊かれたんだ。今からお前をまたより一層護るよ」
「ちょ、えい、え?」
「奴が。円谷が押した。俺の背中を。...それがトドメだった。俺はお前が好きなんだって確信が持てた」
「...」
美玖は「...」となってから涙を浮かべた。
それからポロポロと泣きはじめる。
「...本当に私でいいの」という感じで、だ。
俺は「こんな変な場所で告白してごめんな」と言う。
そして優しく彼女の手を握って抱きしめた。
「俺はお前が好きになった。だから...俺はお前と一緒に全てにケリをつけたい」
「...英二がそう言うなら」
「だから協力してほしい。...山口も円谷も止めたいんだ」
「...分かった」
そして俺は美玖の頭を撫でる。
それから俺達は屋上に行ってから少しの時間だけサボってデートした。
そうしてから俺達は教室に戻る。
怒られたけど美玖を保健室に連れて行ったという名目にしたらあまり怒られなかった感じではあった。
そうしてその日、俺は確信した。
結論から言って俺は...美玖が好きなんだな、と。
そうしてから俺達は付き合う事になったが。
先ずは付き合って色々するよりかは目先の目標を撃破するという事で一致した。
☆
「そっか。告白したんだね」
「...お前の気持ちに応えられなくてごめん」
「私はもう大丈夫だよ。...それに日本は結婚...まあ選ばれるのは1人だからね」
「...そうだな」
「英二さん。ありがとう。私の事を気にかけてくれて」
「当たり前の事をしているだけだぞ」
俺は雪乃と話しながら帰宅していた。
進路指導室に美玖は用事があるのと御剣は部活。
そうなると必然的に俺は1人で帰る事になる。
俺はスマホで雪乃と会話をしながらゆっくりと帰宅していた。
「...雪乃」
「何?英二さん」
「俺はお前が義妹で良かった」
「...今更だね。アハハ。私も貴方が義兄で良かったって思ってるよ」
「この未来は予測出来なかったよ。俺の前世では」
「それはそうでしょ。前世と状況が全部違うでしょ」
「...」
「あくまでこういうのは推測不可能だよ。英二さん。それが人間だから」
その言葉を聞きながら歩いていると電話の風の音が反響した。
目の前を見ると雪乃が手を振って立って居た。
俺は雪乃を見つつ「来たのか」と言う。
雪乃は「うん。近場だし」と言いながら俺を見てくる。
「...雪乃」
「何?英二さん」
「怒ったり悲しんだりは無いのか」
「...私、素直に良かったって思ってるから」
「それはどういう意味だ」
「選ばれたのが美玖さんか私以外だったら悲しかったけど。美玖さんが選ばれた。だから良かったって思ってる」
「まあ悔しい感情はあるけどね」と言いながら雪乃は苦笑する。
俺はその姿を見てから「そうなんだな」と言ってから雪乃の頭に触れた。
雪乃は「私が選ばれなかったけど悔しい感じは一時的で後悔は無いかな。私、英二さんは良い決断をしたって思うよ」と笑顔になる。
「私の事は気にしないで良いからね。大切な彼女の為に動いてあげてね」
「...ありがとう。雪乃」
俺は雪乃に笑みを浮かべる。
それから雪乃と一緒に帰宅していると。
家の前に誰か...円谷!?
「あ、来ましたね。先輩♪」
「...何をしている」
「話をしたくて。この先の話ですが」
「その前に教えてほしいが。お前の知り合いの男の名前はなんだ」
「無条件に教えるとでも?ノンノンですよ。先輩」
円谷はニヤニヤしながら俺を見る。
このクソ野郎。
そんな感じに思いながら俺は円谷を苛立ちながら見る。
何故住所を知っているんだコイツは。
「山口から家の住所を聞いたのか。この野郎」
「殆どお姉ちゃんのお陰です」
「...」
俺は眉を顰めながら居ると俺を「英二さん。コイツ...なんか」と不安げに見上げる雪乃。
その言葉に俺は「...円谷梓。コイツは山口の親戚だ」と言う。
雪乃は唖然としながら警戒する。
「初めまして。雪乃さん。噂は予々。あはは」
「...山口に何を言われたの。貴方」
「私はあくまで彼に。淀橋先輩に関わる様にとしか言われてないですよ」
「...」
雪乃は眉を顰めてから円谷を見る。
怒りというか...本当に何か複雑な感じで。
俺は円谷を警戒して見た。
そして円谷は口を開く。
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