七 止血
「父上」
赤い液体で充たされた桶がいくつもある。致死量に及ぶほどだ。恐らくは血と胆汁が混ざり合っているのだろう。
(なるほど。なら、あとで
「
「
(これが薬膳だったなら、粥の米ひと粒も嚙めなくて絶望してたはずだ)
侍女が眼を
「……落ち着いている……?」
妹姫様、と
歓喜に胸を
「
(
むしろ
そして、
怨嗟とは、
「症状がおさまるまでは、
「妹姫様……」
花を愛でるが如くうっとりと眼を細める侍女とは全く違い、
(この間まで、
どうせ、すずしい
(そういえば、まだ
(お米とあわせると、ほんとうに美味しい)
侍女に
◇
「して、病因はなんだったのか」
父親が
一瞬だけ
「職務を
「なんだと」
「それを
「そうですね、
「ああ、もちろんだ」
(識らなかったら
よく大きい
全く、この調子で
「姉上の血液を採取して観察したところ、
即効性の毒が肝臓から血を大量にだし、遅効性の毒が止血を遅らせた。これなら、
花を、貌にちかづけない限り。
「
「そうか、ならばすぐにでも云おう」
感謝する、と云いながら横を過ぎる父親をみて、
(それを全て
神世より在り、現世でもなお全ては
ついこの間まで、いや今なお、神の
(未だに《
不治の病は、ある。
けれども、無理──
医は、それをいちばん解っていなければならない。
(薬と
祈祷りが救わないわけではない。
むしろ、薬では救いきれない《心》や《感情》は、祈祷りが救ってくれるとおもう。
けれども、じぶんには、心を救えるような
きっと、血の
だから、薬を
(
どうやったら、心は安楽と感じるのか。どんな
そんなこと、
(毒と薬の理を、識っている)
識らないことを案ずるより、識っていることを活かす方が良い。
(
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