十六 召し上がれ
(どうか、
それだけを祈って、
実のところ、
それは
「
「この声……
中宮は
「もしかして、まだ
「そうよ!! 中流貴族の姫君如き、まして名無しのようなところの
くすりとした
その時だ。
こちらを
「……あ、あの。……わ、
「
「たったひとくちで構いません。害がありましたら、暗殺しようとした罪で、処しても構いません。どうか、お
「……
「誓って、毒などは入っておりません」
ふうん、とわざとらしく
「
「はい。……なにせ、女に二言はありませんゆえ」
「口は随分と
少女女房が、体を震わせながら
「
「は、はいっ……」
「……だ。大丈夫……です」
「本当ね?
ようやく、中宮も
これで御口に合わなかったら、主客転倒だ。ここまで耐え
そっと、
無表情だった。
それでも、
(御口に合ったのか?
はらり、と
否、華ではなかろう。
それの
鱗だ。
「……ねえ? 食べたことのない味がする。この、淡い緑色の
「
「
また
「どうでしたか。
「そうね。
花唇を尖らせる
「まさか、
「有難き
はらりはらりと、白鱗が舞う。さながら、花園で咲いては
「
「私は異形ならず。中流貴族の元に産まれた
泥中之蓮──
「……すみません。中宮様、本当に良いのですか?」
「《銀龍の一族》の
水銀には、かつては不老不死の妙薬として、帝族たちがこぞって
同様、水銀を
中宮は
「……ええ。もちろん、銀白色の鱗は、
「そうでなければ、神裔ではないという
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