十三 鱗の生えた中宮
麗らかな春を
「鱗が生えていらっしゃる……」
「《銀龍の一族》の名にふさわしい……やっぱり、
まるで神仏を
まるでなにかの宗教のような、異様な光景と、そして中宮の容体だ。
確か銀龍は、
白銀の髪と眼、中宮は間違いなく《銀龍の一族》であろう。
そして、頬や頸を
「そうよ。
扇子を
流石に中宮との対面というのもあり、すこしはおしろいに
「ところで、
「
ふうん、と中宮は肩を
「禁毒卿……なに?
「それは
西洋医学の伝来は医学界に革命をもたらしたが、東洋医学も
「そうですね、鱗を
「まさか、
龍の血を引くのだから、龍となって
じぶんもその摂理に
誇らしげに笑みをたたえる麗人は、花柄の扇子で
「失礼します」
中宮の腕から、鱗を一片引き
「痛みは、ございますか」
「別に。ただ、乾燥するくらいね、季節の変わり目だから乾燥しやすいの」
元から乾燥しやすい
病的なものは
肌膚は乾燥しすぎると、皮膚が
だが、この鱗は。
(もしや、鱗が生え、湖に体を浸らせた人は、底に
中宮まで、そうなったら?
いや、医たるもの、取り乱してはいけない。患者の体に
「ありがとうございます。……かならずや、この《
「
「何度も何度も中宮様に同じことを云わせて……! 身の程知らず!」
「《銀龍の一族》と
(やはり、中宮様は一筋縄ではいかない)
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