第2話 失った日②


車で病院に向かった。

病院に向かうまでの道のりが

いつもよりとても長く感じた。


運転中も手が震えて

今にも涙がでそうなのを堪えた。


病院の駐車場に着いて

今までこんなに早く走れたっけ

って思うぐらい早く走った。

早く走らないとって思った。


救急外来に入っていった。


「すみません。家族がこちらに運ばれたんですけど」


息がきれてるのなんか気にしないで

呼吸できてるのかもわからない状態で受付に言った。


「運ばれた方のお名前と住所と生年月日の記入をお願いします。」


紙とペンを渡されて

この字読める?っていう勢いで3人分書いたのを覚えてる。


「あちらの待合室でお待ち下さい。」


広い待合室だった。他の患者さんもいた。


1人でそわそわして。椅子に座ってじっとは出来なかった。傍から見たら落ち着きのない人だと

思われただろう。


待てど暮らせど一向に呼ばれなくて

この待ってる時間が余計に怖かった。


早く家族の顔が見たいと思った。


気が狂いそうだった。

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お空に旅に出た日。 高月りか @TakatsukiRika

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