雨、のち人間

増井 龍大

プロローグ

「人間が一番怖い」なんて、よく聞く話だ。

 獣よりも狡猾で、幽霊よりも冷たい──それが人間。

 嘘をつき、裏切り、非情に──誰かを殺す。


 豪雨に閉ざされた山の洋館。

 もうどこにも、逃げ場はない。

 そんな場所で私たちは、疑いと恐怖の中に置き去りにされた。


 仮面をかぶっていたのは、誰なのか。

 剥がされたのは、誰の心か。


 ──これは、“信じたくなかった本性”と向き合う物語だ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る