第9話 影からの助け手



ミリアの街は、翔が今まで見てきた異世界の集落とは明らかに違っていた。ローズヒル村の素朴な家々や、シルバーリーフ村の木々に囲まれた静かな佇まいとは異なり、ミリアは活気と喧騒に満ちていた。


「この辺りが商業区よ」エリスが説明した。彼女は街に詳しくないと言いながらも、なんとか道案内をしていた。「ギルドはもう少し奥にあるはず」


翔はエリスとセリアと共に歩きながら、周囲を見渡した。石畳の広い通りには様々な露店が並び、商人たちが大声で客を呼んでいた。人間だけでなく、長い耳を持つエルフや、がっしりとした体格のドワーフも見かけた。翔は思わず足を止めて見入ってしまった。


「初めて見るの?」セリアが微笑んだ。「ミリアは交易の中心地だから、いろんな種族の人が集まるのよ」


「ああ」翔は素直に答えた。「本で読んだことはあるけど、実際に見るのは初めてだ」


エリスは少し焦れた様子で二人を促した。「急ぎましょう。ギルドに着いてから観光しても遅くないわ」


三人は人混みをかき分けて進んでいった。翔は周囲の建物を見上げた。三階、四階建ての石造りの建物が立ち並び、中には魔法の光で彩られた看板を掲げているものもあった。翔の目には全てが新鮮に映った。


しかし同時に、違和感も感じていた。通りの脇には、明らかに貧しい身なりの人々がうずくまっていた。派手な商店の陰には、暗く狭い路地があり、その奥から何か不穏な気配が漂っていた。


「ミリアは機会の街でもあるけど、格差も大きいのよ」セリアが小声で言った。「気をつけないと、危険な目に遭うこともあるわ」


翔は無意識に異世界用の短剣の柄に手を添えた。彼のステータスはまだまだ低いが、少なくとも無防備ではない。それでも、知恵で危険を避けるのが最善だろう。


---


ギルドは予想以上に大きな建物だった。石造りの三階建てで、正面には大きな剣と盾の紋章が掲げられていた。入口では制服を着た受付係が出入りする冒険者たちを迎えていた。


「これが冒険者ギルド」エリスが誇らしげに言った。「私たちのような冒険者が仕事を請け負ったり、情報交換をしたり、休息を取る場所よ」


三人が中に入ると、広々とした大広間が広がっていた。中央には大きな掲示板があり、多くの冒険者たちが集まって何かの紙を見ていた。壁際にはテーブルと椅子が置かれ、食事をしたり、酒を飲んだりしている人々がいた。


「あれが依頼板ね」エリスが指差した。「冒険者たちはあそこから仕事を選ぶの」


翔は興味深く見つめた。「俺たちもそこから仕事を取るんだな」


「そのつもりだったけど…」エリスの言葉が途切れた。


広間の奥で突然騒ぎが起きた。数人の冒険者が慌てた様子で何かを運んでいた。セリアが鋭く息を吸い込み、翔の腕を掴んだ。


「あれ、ケガ人よ!」


彼らが近づいてみると、担架に乗せられた女性が横たわっていた。彼女は30代半ばといった風貌で、鎧を身につけていた。しかし、その鎧は何かに引き裂かれたように損傷し、中からは赤黒い血が滲み出ていた。


「誰か治療魔法を使える者はいないか!」騒ぎの中心にいた男が叫んだ。


セリアは迷わず前に出た。「私に見せてください!」


彼女は傷ついた女性の傍らに膝をつき、その傷を見つめた。しかし、すぐに顔色を失った。


「私の力だけでは…」彼女は苦悩の表情を浮かべて振り返った。「これは魔獣の毒が体内に回っています。治療魔法だけでは難しいわ」


「毒を中和する薬草が必要だ」別の治療師らしき老人が言った。「クライミア・ルートがあれば、まだ間に合うかもしれん」


「クライミア・ルート?」エリスが聞いた。


「青い花が咲く希少な薬草だ」老人は説明した。「この近くでは、街の東の森の奥地にしか生えていない」


ギルドの受付の女性が割り込んできた。「今すぐ冒険者を派遣しましょう。報酬は—」


「待て」傷ついた女性が弱々しい声で言った。「時間が…ない…」


確かに、女性の顔色は刻一刻と悪くなっていた。セリアは必死に治療魔法を使い続けていたが、毒の進行を遅らせるのが精一杯のようだった。


「俺が行く」翔は突然言った。エリスとセリアが驚いた顔で彼を見た。


「翔、危険よ」エリスが警告した。「あなたはまだ…」


「だからお前が来い」翔は言った。「セリアはここで毒の進行を食い止めてくれ。俺たちが戻るまで持たせられるか?」


セリアは決意を固めたように頷いた。「できるだけ頑張るわ。でも急いで」


「待ちなさい」老人が二人を止めた。「東の森は危険が多い。それに、クライミア・ルートの見分け方を知らなければ…」


「解説書がある」ギルドの受付が素早く本を取り出した。「これを」


翔はそれを受け取り、エリスを見た。「行くぞ」


二人は急いでギルドを後にした。


---


東の森への道は、最初こそ整備されていたが、すぐに獣道のような細い道になった。密生した木々の間から差し込む光は乏しく、森の中は薄暗かった。


「気をつけて」エリスが剣を抜きながら警告した。「この森にはレイザーウルフという魔獣が出るわ」


「レイザーウルフ?」


「鋭い牙と爪を持つ狼よ。群れで行動するから、一度に襲われると危険」


翔は自分のステータスを思い出した。異世界での彼の力はまだ平凡だった。ダンジョンでの経験は役立つかもしれないが、エリスのようなこの世界で鍛えられた戦士には及ばない。


「本によると、クライミア・ルートは清水の近くに生えるらしい」翔は受け取った本をめくりながら言った。「小さな青い花が特徴だ」


二人は森の奥へと進んでいった。時折、茂みが揺れる音や、遠くで動物が鳴く声が聞こえた。エリスは常に警戒しながら歩き、翔もクロスボウを手に持っていた。


およそ30分ほど歩いたところで、小さな清流に出会った。


「ここかもしれない」翔は周囲を見回した。


二人は急いで川沿いを探索し始めた。翔は本の挿絵と照らし合わせながら、青い花を探した。


「あった!」しばらくして、エリスが小さな叫び声を上げた。川岸の岩陰に、確かに青い花を咲かせた植物があった。


翔は急いで近づき、本と照らし合わせた。「間違いない。これがクライミア・ルートだ」


彼は慎重に植物を根から掘り起こした。根は白くて太く、これが薬として使われるのだろう。


「良かった、見つかって」エリスが安堵の表情を浮かべた。「急いで戻りましょう」


その時だった。


「動くな」


冷たい声が二人の背後から聞こえた。翔とエリスはゆっくりと振り返った。


そこには三人の男が立っていた。粗末な服を着ているが、全員が武器を持っていた。一番前に立つ男は太い傷跡が顔を横切り、不気味な笑みを浮かべていた。


「ギルドから来た冒険者かい?」傷跡の男が言った。「クライミア・ルートを探しに来たんだろう?」


エリスは剣を構えた。「そうだけど、何か?」


「運がいいね、見つかったみたいだ」男は笑った。「それ、よこしな」


「何のつもりだ?」翔が尋ねた。「誰かが命の危機なんだぞ」


「知ってるさ」男は肩をすくめた。「だからこそ高く売れるんだ。街じゃクライミア・ルートは金貨50枚は下らない。病人が多いからな」


翔は怒りを覚えた。「人の命よりも金か」


「そういう世界さ、少年」男は答えた。「さて、大人しく渡すか、それとも…」


彼は腰に差した短剣に手をかけた。他の二人も武器を構えた。


「翔」エリスが小声で言った。「私が奴らを引きつける。その間に逃げて」


「馬鹿言うな」翔は答えた。「一緒に戦う」


「無理よ!」エリスの声は切迫していた。「あなたはまだ…」


「おい、こそこそ何を話してる」傷跡の男が一歩前に出た。「最後だ、クライミア・ルートを渡せ」


翔は心の中で計算していた。三人の相手は厳しい。エリスは強いが、同時に三人と戦うのは難しいだろう。かといって、クライミア・ルートを渡すわけにはいかない。あの女性の命がかかっているのだ。


「決めた」傷跡の男が短剣を抜いた。「やるか」


その瞬間だった。


何かが木々の間から飛び出し、傷跡の男の手を直撃した。男は悲鳴を上げ、短剣を取り落とした。


「なっ!」


次の瞬間、茂みから小柄な影が飛び出した。それは素早い動きで一人の男に飛びかかり、その首元に短剣を突きつけた。


「動くと死ぬわよ」


それは一人の少女だった。茶色のショートカットの髪に、機敏な動きを邪魔しないような軽装を身につけていた。彼女の茶色の瞳は鋭く、標的を捉えていた。


「お前は…」傷跡の男が唸った。


「ニーナ」少女はにやりと笑った。「覚えておきなさい」


残りの一人が少女—ニーナに向かって突進してきた。しかし、エリスがそれを迎え撃ち、一太刀で相手の武器を弾き飛ばした。


「くそっ!」傷跡の男が後退りながら叫んだ。「覚えておけよ!」


三人の男たちは急いで森の中へと逃げ去った。


静寂が戻った森に、ニーナの明るい声が響いた。


「危ないところだったわね」


彼女はニヤリと笑い、短剣をしまった。


「助かった」翔は素直に礼を言った。「ありがとう」


「どういたしまして」ニーナは肩をすくめた。「あいつら、この辺りで冒険者を襲って略奪するのが日課なの。見かけたら懲らしめてるのよ」


「あなたは…冒険者?」エリスが尋ねた。


「そうよ」ニーナは胸のバッジを指さした。それは冒険者ギルドのバッジだった。「でも私はスカウト専門。戦闘よりも偵察とか探索とか」


「なるほど」翔は頷いた。「それで動きが…」


「素早いでしょ?」ニーナは得意げに言った。「敏捷性には自信があるのよ」


「本当に助かった」エリスも認めた。「お礼がしたいけど、今は急いでギルドに戻らないと。重傷者がいるの」


「クライミア・ルートね」ニーナは頷いた。「その話は聞いたわ。一緒に戻りましょう。近道を知ってるから」


---


ニーナの案内で、三人は予想以上に早くギルドに戻ることができた。ニーナは確かに森の道に詳しく、危険な場所を巧みに避けながら進んだ。


ギルドに着くと、セリアは疲れた表情で彼らを迎えた。しかし、傷ついた女性はまだ生きていた。


「間に合ったわ」セリアは安堵の表情を浮かべた。「早かったのね」


「ニーナのおかげだ」翔は横にいる少女を紹介した。


老いた治療師がクライミア・ルートを受け取り、すぐに治療を始めた。セリアも再び治療魔法を使い始めた。


「ちゃんと毒が中和されていくわ」しばらくして、セリアが報告した。「これで大丈夫よ」


周囲から安堵のため息が漏れた。


傷ついた女性—ギルドの上級冒険者リンダは、翌日には意識を取り戻した。彼女は翔たちに深く感謝し、報酬として金貨を申し出た。


「いらない」翔は断った。「命を救えたことが何よりだ」


リンダは微笑んだ。「高潔な心がけだ。だが、冒険者として生きていくなら、正当な報酬は受け取るべきだ。それがこの世界のルールだよ」


翔は少し考えた後、頷いた。確かに、異世界では金銭がなければ生活できない。リンダの言うことは理にかなっていた。


「ところで」リンダは四人を見回した。「君たちはパーティを組んでいるのか?」


「まだ正式には…」エリスが言いかけたところで、


「そうよ!」ニーナが明るく言った。「今日からよ。そうでしょ?」


翔とエリス、セリアは驚いた顔で彼女を見た。


「あなたも一緒に?」セリアが尋ねた。


「もちろん!」ニーナはウインクした。「あなたたち、面白そうだし。それに、スカウト役が必要でしょ?」


エリスは少し考え込んだ後、ゆっくりと頷いた。「確かに、あなたの能力は心強いわ」


「ありがとう!」ニーナは喜んだ。「これからよろしくね!」


翔は無意識に微笑んでいた。異世界でのパーティが一人増えた。それぞれ違った能力を持つ三人の少女と共に冒険するというのは、少し前までの彼には想像もできなかったことだった。


---


その日の夕方、四人はギルド内の食堂でテーブルを囲んでいた。


「じゃあ、パーティ結成の乾杯!」ニーナがジョッキを掲げた。中身はもちろん果汁だ。彼らはまだ若すぎてアルコールを飲むことは許されていない。


「乾杯」四人はグラスを合わせた。


「それで、あなたはどこから来たの?」ニーナが翔に尋ねた。「見たことない服装だし、話し方も少し変わってるわね」


翔は一瞬考えた。異世界での立場をどう説明するべきか。完全な真実を話すことはできないが、かといって全くの嘘をつくのも気が引けた。


「俺は…遠い土地から来た」彼は慎重に言葉を選んだ。「まだこの世界のことをよく知らない」


「なるほど、外国人ね」ニーナは納得したように頷いた。「だからステータスが低いのも納得」


翔は驚いた。「俺のステータスを知ってるのか?」


「見れば分かるわ」ニーナはくすくす笑った。「体の動きとか、反応速度とか。でも魔法の石板で測ったわけじゃないから正確じゃないけどね」


彼女は観察力が鋭いようだった。


「でも心配しないで」ニーナは続けた。「これからみんなで冒険すれば、すぐに強くなれるわ。私が教えてあげる!」


彼女の明るさは、場の雰囲気を和ませた。


「あの、ニーナさん」セリアが恐る恐る尋ねた。「どうして冒険者になったんですか?」


ニーナの表情が一瞬だけ曇った。しかし、すぐに笑顔を取り戻した。


「家族を探してるの」彼女は言った。「私、小さい頃に両親と離ればなれになってね。どこかで生きてると信じてるの」


「それで冒険者に…」エリスが理解を示した。


「うん。各地を旅しながら情報を集めてる」ニーナは頷いた。「それと、生きていくためのお金も必要だしね」


「スカウト系の能力はどうやって身につけたの?」翔が興味深そうに尋ねた。


「街の裏社会で育ったからかな」ニーナは肩をすくめた。「生き抜くために必要だったの。足が速くて、隠れるのが上手くて、手先が器用じゃないと生きていけなかった」


翔は彼女の生い立ちに同情を覚えた。表面上の明るさの下に、厳しい過去が隠されていることを感じた。


「みんなはどう?」ニーナが尋ね返した。「どうして冒険者に?」


エリスが自分の過去を簡単に説明し、セリアも神殿での生活と治療魔法の才能について話した。翔も可能な限り正直に、自分が力を得るために旅をしていると説明した。


「なるほどね」ニーナは全員の話を聞いた後、にっこり笑った。「みんな違う道から来て、でも今はここにいる。これって運命かもね」


その言葉に、四人は何となく頷いた。


「それじゃあ、お互いのことをもっと知るために」ニーナが提案した。「それぞれのステータスを見せ合いっこしない?」


「え?」翔は少し動揺した。他の二人も驚いた様子だった。


「そんな…個人的なものを?」エリスが眉をひそめた。


「パーティを組むなら、お互いの強みと弱みを知っておくべきでしょ?」ニーナは理論的に言った。「隠し事があると、危険な時に困るわ」


翔は内心焦った。彼の異世界ステータスは低い。それを見せれば、彼の正体に疑問を持たれるかもしれない。だが、信頼関係を築くためには必要なステップかもしれなかった。


「分かった」エリスが最初に同意した。「理にかなってる」


「私も」セリアも恥ずかしそうに頷いた。


三人の視線が翔に集まった。


彼は深呼吸した。「いいよ」


ニーナは満足げに微笑み、小さな石板を取り出した。「これでステータスを見せ合いましょう。まず私から」


彼女は石板に手を置いた。石板が淡く光り、文字が浮かび上がった。


```

名前:ニーナ・スウィフト

レベル:14

能力値:

力:12

敏捷:24

耐久:11

知性:15

精神:10

スキル:

影歩き(Lv.2)

精密射撃(Lv.1)

罠解除(Lv.3)

隠密(Lv.3)

探知(Lv.2)

職業:スカウト

```


「私は敏捷性特化型よ」ニーナは誇らしげに言った。「戦闘よりも偵察と先制攻撃が得意」


次にエリスが石板に手を置いた。


```

名前:エリス・シルバーストーン

レベル:16

能力値:

力:19

敏捷:17

耐久:16

知性:13

精神:12

スキル:

剣術(Lv.3)

盾防御(Lv.2)

戦闘予測(Lv.2)

応急処置(Lv.1)

職業:剣士

```


「バランス型の戦士ね」ニーナが評した。「前線で戦うのに適してる」


セリアも恥ずかしそうに石板に手を置いた。


```

名前:セリア・ブレッシング

レベル:13

能力値:

力:8

敏捷:12

耐久:10

知性:17

精神:25

スキル:

治療魔法(Lv.3)

浄化魔法(Lv.2)

祈願(Lv.2)

聖光(Lv.1)

感知(Lv.2)

職業:神官見習い

```


「治療と補助に特化してるのね」ニーナは感心した。「精神力がすごく高い!」


最後に翔の番となった。彼は少し緊張しながら石板に手を置いた。


```

名前:佐藤 翔(さとう しょう)

レベル:8

能力値:

力:13 (+3)

敏捷:11 (+3)

耐久:12

知性:22 (+10)

精神:14 (+5)

技術:12 (+5)

スキル:

魔力感知(Lv.1)

職業:不明

```


三人は翔のステータスを見て、それぞれ異なる反応を示した。


「レベルは低いけど…」エリスが眉をひそめた。「知性が異常に高いわね」


「それに『+10』って何?」ニーナが不思議そうに尋ねた。「成長ボーナス?」


「職業が『不明』…」セリアが小声で言った。


翔は焦った。彼のステータスは、異世界において彼が特殊な存在であることを示していた。今まで他人に見せたことはなかったのだ。


「俺は…」彼は何と説明すべきか迷った。


「あら」ニーナが突然くすくす笑い始めた。「もしかして秘密があるの?」


翔は黙り込んだ。


「大丈夫よ」彼女は意外にも優しく言った。「みんな秘密の一つや二つはあるものよ。私だって全部話してるわけじゃないし」


「ニーナ…」セリアが驚いた様子で見た。


「パーティを組むなら信頼が大事」ニーナは続けた。「でも、すべてを一度に話す必要はないわ。少しずつ、互いを知っていけばいいじゃない」


翔は安堵した。「ありがとう」


「でも!」ニーナは人差し指を立てた。「いつか話してね。特に、パーティの安全に関わることなら」


「ああ、約束する」翔は真剣に頷いた。


この瞬間、四人の間に微妙な信頼関係が生まれた。完全な信頼ではないが、互いの弱点を認め、尊重し合うという関係だ。


「さて!」ニーナは話題を変えるように明るく言った。「これからどんな冒険をするか話し合いましょう!」


こうして、翔の異世界での新たな仲間、ニーナ・スウィフトとの出会いは始まった。彼女の加入により、パーティの形が整い始めた。


その夜、翔は現実世界に戻る時間が迫っていることを意識しながら、異世界での新たな絆について考えていた。エリス、セリア、そして今日出会ったニーナ。それぞれ個性的で能力も異なる仲間たち。これからどんな冒険が待っているのだろうか。


彼はふと、胸ポケットから小さな結晶を取り出した。今日の冒険で得た成長ポイントだ。これを使って、自分のステータスを強化すべきか、それとも新しいスキルを習得すべきか。


「何をしてるの?」


突然の声に、翔は慌てて結晶をしまった。振り返ると、ニーナが窓枠に腰かけていた。彼女はギルドが提供する宿泊施設の窓から、いつの間にか翔の部屋に侵入していたのだ。


「な、何でここに!」翔は驚いて立ち上がった。


「スカウトの基本よ」ニーナはくすくす笑いながら窓から軽々と部屋に飛び込んできた。「建物に自由に出入りできないと、この仕事は務まらないわ」


翔は困惑しながらも、彼女の技術の高さに感心せざるを得なかった。三階の窓に音もなく到達するとは、確かに並の敏捷性ではできないことだ。


「それで?」ニーナは好奇心いっぱいの瞳で翔を見つめた。「さっきの青い結晶は何?魔力の結晶?」


翔は言葉に詰まった。隠し事をしたいが、既に見られてしまったことは否定できない。彼は一瞬、嘘をつくべきか考えたが、それでは信頼関係が崩れるかもしれない。


「実は…」翔は慎重に言葉を選んだ。「これは『精霊の結晶』だ。俺の力を強化できる」


「へえ」ニーナは目を丸くした。「珍しいものを持ってるのね。どこで手に入れたの?」


「それは…」翔は困った。


ニーナは彼の表情を見て、首を傾げた。「秘密?」


翔は黙って頷いた。


「そう」彼女は意外にもそれ以上追及せず、窓際に歩いていった。「無理に聞かないわ。でも…」


彼女は振り返り、真剣な表情になった。


「翔、あなたは特別な力を持ってるでしょ?それが何かはまだ話したくないのは分かる。でも、いつか私たちに話してくれる?パーティとして一緒に戦うなら、お互いを知ることは大事だと思うの」


翔は彼女の率直さに驚いた。明るく軽い口調の裏に、鋭い観察眼と洞察力を持つ少女だった。


「ああ、約束する」翔は真剣に答えた。「いつか必ず説明する。だが、今はまだ…」


「理解したわ」ニーナは満足げに微笑んだ。「それじゃ、秘密の修行を邪魔しないようにね」


彼女は窓枠に飛び乗り、外を見た。


「明日は早いからね。ギルドでエリスが任務について調べてるわ。朝食後に集合ね!」


そう言うと、彼女は夜の闇に溶け込むように消えていった。まるで影が動いたような素早さだった。


翔は窓を閉め、再び結晶を取り出した。さて、どうするべきか。彼は今日の戦いを思い出した。森での戦いでは、自分の攻撃力と敏捷性の低さを痛感した。だが同時に、知識が役立つ場面もあった。


「バランスよく強化するか…」


彼は結晶に意識を集中した。柔らかな青い光が彼の手の中で輝き、やがて結晶は砕け散って彼の体に吸収されていった。


```

成長ポイント5を獲得

能力値強化:

力:13 → 15 (+2)

敏捷:11 → 13 (+2)

知性:22 → 23 (+1)

成長ポイント残り:0

```


体の中に新たな力が流れ込む感覚。筋肉がわずかに引き締まり、思考がより明晰になるのを感じた。これで少しは戦闘にも貢献できるだろう。


翔はベッドに横になった。今日は長い一日だった。クライミア・ルートの入手、ニーナとの出会い、そして新たなパーティの結成。異世界での冒険は、彼の想像をはるかに超えて展開していた。


彼は残りの滞在時間を計算した。あと30分ほどで現実世界に戻らなければならない。時間の流れの違いのおかげで、異世界では半日以上過ごせたが、現実世界ではわずか2時間程度だ。


「明日、また来ることになると伝えておかなければ…」


翔は簡単な手紙を書き、エリスに渡すよう宿の主人に頼んでおくことにした。「家族の用事で一時帰宅する」という内容だ。これで明日の朝、現実世界からまた戻ってきても自然だろう。


---


翌朝、翔が再び異世界に戻ると、三人の少女たちがギルドの食堂で待っていた。


「おはよう、翔」セリアが優しく微笑んだ。


「家の用事は済んだ?」エリスが尋ねた。


「ああ」翔は適当に答えた。「家族のことでね」


「あなたの家族はどこにいるの?」ニーナが興味深そうに尋ねた。


「遠くだよ」翔はぼんやりと答えた。彼は話題を変えるため、テーブル上の地図に視線を移した。「これは何だ?」


「今日の任務よ」エリスが地図を指さした。「街の東にある古い塔の調査。魔物が出るという報告があって、ギルドが調査を依頼してきたの」


「報酬は?」翔が尋ねた。


「銀貨10枚」エリスが答えた。「四人で分ければ、それぞれ2枚と銅貨5枚ね」


「なかなかいい報酬ね」ニーナが言った。「初級冒険者の一ヶ月の生活費が銀貨3枚くらいだから」


「魔物退治も含むの?」セリアが不安そうに尋ねた。


「その場合は追加報酬があるわ」エリスが説明した。「ただ、あくまで調査が主目的。危険な魔物がいたら、無理に戦わずに報告するだけでいいの」


翔は考えた。これは彼らの最初の正式な任務になる。成功すれば、パーティとしての評価が上がるだろう。


「行こう」彼は決意を込めて言った。「みんなの強みを生かせば、うまくいくはずだ」


四人は軽く朝食をとり、必要な装備を揃えた。翔はダンジョンで得た短剣とクロスボウを、エリスは鋼鉄の長剣と小型の盾を、ニーナは投げナイフと短弓を、セリアは魔法の杖と簡易な治療キットを準備した。


「さあ、出発よ!」ニーナが元気よく言った。


---


古い塔はミリアの街から東へ約2時間の場所にあった。かつては魔術師の研究塔だったらしいが、何十年も前に放棄され、今は廃墟と化している。


「なんだか不気味ね」セリアが塔を見上げながら言った。


確かに、その印象は間違っていなかった。石造りの円塔は約5階建てほどの高さがあり、苔むした灰色の壁と壊れた窓が特徴的だった。周囲には雑草が生い茂り、小さな木々までも生えていた。


「気をつけて」エリスが剣を用意しながら言った。「古い建物は崩れる危険もあるわ」


「まずは外周を調べましょう」ニーナが提案した。「入口や別の進入路を確認する必要があるわ」


四人は塔の周りを慎重に調査した。メインの入口は重い木の扉だったが、長年の風雨にさらされ、半ば朽ちていた。塔の裏側には小さな窓があり、中に入れそうだった。


「どっちから入る?」翔が尋ねた。


「私が先に窓から忍び込んで、中の様子を調べるわ」ニーナが言った。「危険がなさそうなら合図するから、そのときにみんなは正面から入って」


「危ないわ」エリスが眉をひそめた。「一人で行かせるべきじゃない」


「大丈夫、これが私の仕事なの」ニーナは自信満々に言った。「静かに動いて、見つからないようにするわ」


彼女の自信に満ちた表情を見て、エリスも譲歩した。「分かったわ。でも、何か異変があったら即座に戻ってきて」


ニーナは頷き、塔の窓に向かった。彼女は驚くほど素早く壁を登り、窓枠にしがみついた。そして、中の様子を確認した後、スリムな体を窓から滑り込ませた。


残された三人は緊張して待った。


「彼女、本当に凄いわね」セリアが小声で言った。「あんな風に壁を登れるなんて」


「ああ」翔も感心した。「『影歩き』のスキルがあると言ってたけど、実際に見ると迫力がある」


約10分後、正面の扉がゆっくりと開いた。そこにはニーナが立っていた。


「大丈夫よ、一階は安全」彼女が手招きした。「でも、上の階には何かいるみたい。動く気配を感じたわ」


三人は彼女の元に集まった。塔の内部は予想以上に保存状態が良かった。床は石造りで、壁には古びた魔法の紋様が刻まれていた。螺旋階段が中央にあり、上の階へと続いていた。


「じゃあ、調査を始めましょう」エリスが言った。「一階から順に上がっていきましょう」


四人は手分けして一階を調べ始めた。かつての研究室や食堂らしき部屋があり、壊れた家具や本棚が散乱していた。


「これは…」セリアが一冊の本を拾い上げた。「魔法の研究書ね。かなり古いけど」


「何か役立つことは書いてある?」翔が尋ねた。


「難しくて全部は理解できないけど…」セリアが本を開きながら言った。「元素の調和と精霊の召喚について書かれているわ」


「持ち帰って、後でじっくり調べましょう」エリスが提案した。


探索を続けると、翔は壁の隅に奇妙な結晶を見つけた。それは薄い紫色で、手のひらに収まるほどの大きさだった。


「これは何だろう」翔が結晶を手に取ると、かすかに光を放った。


「見せて」ニーナが近づいてきた。「これは…魔力の結晶ね。魔術師たちが魔法の研究に使ったんだと思うわ」


「価値はある?」翔が尋ねた。


「もちろん」ニーナは頷いた。「魔道具の素材として重宝されるわ。銀貨1枚くらいにはなるんじゃない?」


翔は結晶を注意深くポケットにしまった。初めての発見物だ。


一階の調査を終え、四人は螺旋階段を登って二階へと向かった。ここには小さな個室が並んでいた。かつての研究者たちの寝室だろう。


「何か変だわ」エリスが突然立ち止まった。「この部屋だけ…埃が少ない」


全員が警戒して、その部屋を詳しく調べ始めた。ベッドは使われた形跡があり、小さなテーブルの上には半分食べられたパンが置かれていた。


「誰かがここに住んでいるのね」セリアが小声で言った。


「最近のものだわ」ニーナがパンを触った。「まだ完全には硬くなってない」


その時、上の階から物音が聞こえた。全員が硬直した。


「用心して」エリスが剣を構えた。「これからは特に警戒が必要よ」


四人は静かに三階へと上がった。三階は大きな円形の部屋となっており、魔法の実験を行っていたと思われる設備が残されていた。中央には大きな魔法陣が床に刻まれていた。


「この魔法陣…」セリアが驚いた声を上げた。「召喚の魔法陣よ」


「召喚?」翔が尋ねた。「何を召喚するんだ?」


「精霊や使い魔、場合によっては…」セリアが言葉を切った。「魔物を」


その瞬間、魔法陣が微かに光り始めた。


「下がって!」エリスが叫び、全員を後ろに押しやった。


魔法陣の光が強まり、中央から影のような何かが立ち上がり始めた。それは徐々に形を取り、人型の姿になった。しかし、完全な人間ではなく、影のような物質で構成されているようだった。


「シャドウインプ!」セリアが声を上げた。「下級の影の魔物よ!」


影の魔物—シャドウインプが四人に気づき、不気味な声で唸った。その手が鋭い爪のように変形した。


「みんな、距離を取って!」エリスが剣を構えながら指示した。「セリア、後ろに下がって。ニーナ、フランキングを!」


エリスが前に出て盾を構えた。シャドウインプはそれに向かって飛びかかってきた。エリスは見事に盾でその攻撃を受け止め、隙を見て剣を振るった。剣が影の体を貫いたが、完全には傷つけられなかったようだ。


「物理攻撃が効きにくいわ!」エリスが叫んだ。


「光の魔法が効くはず!」セリアが杖を掲げた。「セイクリッド・ライト!」


彼女の杖から光の球が放たれ、シャドウインプに命中した。魔物は苦痛の声を上げ、一部が消失した。


「効いてる!」ニーナが部屋の端から弓を構えた。「矢に魔力を込められる?」


「試してみて!」翔はクロスボウを構えながら言った。


ニーナは素早く矢に何かの粉末をまぶし、放った。矢がシャドウインプを貫き、青白い光を放った。魔物はさらに弱まったようだった。


翔も自分のクロスボウを放ったが、矢は単に影の体を貫通するだけだった。


「くそっ、効かない!」


「翔!この粉を使って!」ニーナが小さな袋を投げてよこした。


翔はそれを受け取り、次の矢に粉をまぶした。再度クロスボウを放つと、今度は矢が光を放ち、シャドウインプにダメージを与えた。


エリスが剣を振るい、セリアが光の魔法を使い、ニーナと翔が魔力を込めた矢を放つ。四人の協力攻撃により、シャドウインプは徐々に弱まっていった。


最後にセリアの「セイクリッド・バースト」という魔法がシャドウインプを直撃し、魔物は光の中に消えていった。


「やった!」ニーナが喜びの声を上げた。


「みんな、良くやったわ」エリスが剣を下げた。「怪我は?」


全員が無事であることを確認し、安堵のため息をついた。これが彼らの初めての本格的な魔物との戦いだった。


「でも、なぜ魔法陣が作動したんだろう?」セリアが魔法陣を調べながら言った。「長い間放置されていたのに」


「誰かが再起動させたのかもしれない」翔が考えを口にした。「二階に人が住んでいた形跡があったろう?」


「そうね」エリスが頷いた。「でも、何のために?」


「それを調べるのも任務の一部よ」ニーナが言った。「続けましょう。あと二階残ってるわ」


四人は慎重に四階へと上がった。四階も三階と同様に実験室のようだったが、より小さく、個別の研究のためのスペースが設けられていたようだった。


「ここにも魔法陣があるわ」セリアが床を指差した。「でも、今回は活性化していないようね」


四人は部屋を探索し、古い書物や壊れた魔法器具を調べた。


「これは…」翔が一つの書類を見つけた。「魔物召喚の実験記録?」


「何て書いてあるの?」エリスが近づいてきた。


「『実験137:シャドウインプの召喚と制御』…」翔が読み上げた。「『特定の条件下でシャドウインプは物質世界に滞在可能。しかし、完全な制御には更なる研究が必要』…」


「召喚された魔物を操ろうとしていたのね」セリアが驚いた様子で言った。「それは危険な研究よ」


「ここにもっと詳しく書かれている」翔がページをめくった。「『シャドウインプから得られるシャドウエッセンスは、特殊な魔道具の製作に不可欠』…」


「そういうことか」ニーナが理解したように言った。「誰かがシャドウエッセンスを採取するために、召喚魔法陣を再起動させたのね」


探索を続け、四人は最終的に五階へと到達した。ここは塔の最上階で、大きな展望台のようになっていた。外の風景を一望できる開放的な空間だが、天井の一部が崩れ、雨風が入り込んでいた。


「あれは?」エリスが部屋の隅を指さした。


そこには小さなテントが張られ、簡易的な生活空間が作られていた。炊事道具やランプ、寝袋などが整然と並べられていた。


「やっぱり誰かが住んでいるわ」ニーナが近づいて調べた。「でも今はいないみたい」


「これは…」セリアが小さな瓶を見つけた。「シャドウエッセンス!採取されたものね」


瓶の中には黒い液体のようなものが入っており、かすかに紫色に輝いていた。


「任務としては十分な情報が集まったわね」エリスが言った。「ギルドに報告しましょう」


「でも、ここに住んでいる人物については?」翔が尋ねた。「魔物を召喚するのは危険だ。街に近いこの場所で続けられれば、もっと強力な魔物が現れるかもしれない」


「確かに」エリスも同意した。「でも、相手が誰かも分からないし、今はいないようだし…」


「私たちの仕事は調査だけよ」ニーナが言った。「ギルドに報告すれば、彼らが適切な対応をするわ」


四人は塔の各階を写した簡単な地図や、発見した証拠を集め、帰路につくことにした。塔からミリアへの帰り道、彼らは今日の冒険について話し合った。


「みんな、よく協力できたわ」エリスが評価した。「特に、シャドウインプとの戦いでは」


「セリアの光の魔法が決め手だったね」翔が笑顔で言った。


「あなたとニーナの魔力を込めた矢も効果的だったわ」セリアは照れながら答えた。


「次はもっと準備を整えておきましょう」ニーナが言った。「今日の粉は私の最後の一袋だったから」


この会話の中で、翔は自分がパーティの一員として認められていることを実感した。それぞれが異なる能力を持ち、補い合って戦う。これがパーティとしての強さなのだろう。


ミリアのギルドに戻ると、彼らは早速報告書を提出した。ギルドマスターのオルソンは彼らの報告を真剣に聞き、頷いた。


「良くやった」彼は言った。「初めての任務としては上出来だ。報酬に加えて、シャドウエッセンスの発見報奨金として追加の銀貨5枚を与えよう」


これは予想外の収穫だった。四人は合計銀貨15枚を山分けし、それぞれ銀貨3枚と銅貨75枚を手にした。


「これで当面の食費と宿代は安心ね」ニーナが嬉しそうに言った。


「私は魔法の書物を買いたいわ」セリアは静かに話した。「光の魔法をもっと強化したいの」


「俺は…」翔は考えた。彼は異世界で長期滞在するわけではないが、必要な装備は整えておきたい。「防具を買おうかな。今日の戦いで、自分の守りの薄さを痛感した」


「賢明ね」エリスが頷いた。「命あっての物種だわ」


四人はギルドの食堂で遅い昼食を取りながら、次の行動計画を話し合った。


「明日は休息日にしましょう」エリスが提案した。「それぞれ必要な装備を整えて、翌日また任務を受けるわ」


全員がそれに同意した。この初めての任務成功は、彼らのパーティとしての第一歩となった。


食事を終えた後、翔は自分の部屋に戻った。彼は現実世界に戻る時間が近づいていることを意識していた。今日は充実した一日だった。パーティでの初めての任務、シャドウインプとの戦い、そして何より、四人の絆が深まった実感があった。


特にニーナの加入は、パーティに新たな活力をもたらしていることを感じた。彼女の明るさと機転の利く性格は、グループ全体に良い影響を与えていた。


翔はポケットから今日の探索で得た紫色の結晶と、シャドウインプから得た成長ポイントの結晶を取り出した。異世界での成長は着実に進んでいる。彼はこれらを大切にしまい、現実世界へと戻る準備を始めた。


「明日、また戻ってくる」彼は小さく呟いた。「そして、もっと強くなる」


彼は再び、エリスたちに向けて「家族の元に一時帰宅する」という手紙を残し、窓から外を見た。夕日が街を赤く染めていた。明日はどんな冒険が待っているのだろうか。彼は期待と緊張を胸に、現実世界への帰還を待った。

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