第9話 暗中模索

 頭目と思われるナイフぺろぺろ男を殺せば統率力を失ってバラバラな行動になる可能性はあるが、正直アレはヤバいと思う。ナイフをぺろぺろする変態はどんなアニメや漫画でも大概が強キャラだからだ……。

「なに女2人を逃してるんだ! 甚振って、輪姦して、死を懇願するまで楽しもうと思ったのによ!! 女はあと1人居るから死ぬ気で捕まえろよ、男は殺していいからな!」

 

 そういってナイフぺろぺろ男は下階段の前にドカッと椅子に座り、こちらを見てニヤニヤしている。どうやら高みの見物と決めたらしい……。

「俺にならいつでも勝てるってか……。なめられてるな……」


 とはいえ、これならまだ活路は開ける。

「リンさん、俺から離れないでください」


 彼女は頷いて俺の後ろにピッタリとくっつく。

「いいねぇ〜妬けちゃうよ! そんな2人が苦痛の顔に変わるのが楽しみすぎてゾクゾクしちゃう」

 

 うん、やっぱりヤベェー奴だ。なるべく戦わないでここを脱出したいな……。

 窓は警戒されていて突破は難しい、正面突破で階段にむかうのも至難の業だ……。床を抜くは難しい……。一か八かだけどアレを試すしかない……。

「口と鼻をハンカチかタオルで塞いでおいてください」


 後ろにピッタリとくっつくリンさんにそういってテーブルに置いてある燭台に火をつけてそれを床に落とす。

「野郎、火を付けやがった! 兄貴、ここは1度引きましょう!」


 子分と思われるならず者がナイフぺろぺろ男に逃げようと声をかけるが男はならず者の胸をナイフで突き刺し、ニヤニヤ笑いながら『逃げ出す奴は殺す』と赤く染まったナイフを舐めながらニヤニヤしている。

 くそっ、これは悪手だったか……。逃げ出すと思ったんだが……。

 メラメラと燃え広がる炎の中、次の一手を考える暇はどうやら待ってはくれなさそうだ……。刀を振り下ろしてくるならず者達を受け止め、去なし、刀を返し切り結ぶ。

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