第7話:世の中はスケベで成り立っている。
「なんか俺たち、昨日と同じような生産性のない会話してないか?」
「いいの・・・なにも話さなくなったらおしまいだよ」
「なんだよそれ・・・熟年夫婦じゃあるまいし・・・」
「私、井戸川っちのことは好きだけどエッチい時の井戸川っちは好きになれない」
「それだと365日、俺のこと好きになれないな」
「そんなに見たいの?女性の裸・・・」
「あのね・・・ただ女性の裸が見たくて、そう言うの観てるわけじゃないの」
「冥子には分かんないだろうけど男って女には永久に理解できない生き物
なんだよ・・・」
「男が女のことが理解できないようにさ」
「ヤダ・・・」
「俺と一緒にいたいんなら、俺って男を理解するこったな」
「俺に面倒かけるな!!」
「なんで、そんなふうにキツく言うの?」
「俺を否定するようなこと言うからだよ」
「あのね、世の中はエロで成り立ってるの・・・スケベが世の中を回してるんだよ」
「世の中にエロいことがなくなったら、つまんない世の中だぞ?」
「分かる?」
「うん、まあエッチって行為は必要だって私も思うけど・・・」
「エッチがなかったら行く末は人類絶滅につながっちゃうもんね」
「そうなっちゃうと魂だって回収できなくなるしぃ・・・」
「まあ、そうだけど、そこまで話が行っちゃうとエロは関係なくなるけどな」
「セックスと子供を作る行為は同じだけど、子供作らなくてもエッチは
するだろ?」
「ん〜・・・じゃ〜観てもいいよ」
「でも私も一緒に観るから」
「なんでよ・・・横にいられると冷めるよ」
「こんなの観てどうしようってんだよ・・・観ちゃいけないわけじゃないけど、
だいたいそう言うのは男が観るもんだぞ?」
「これ観て勉強すんのか?エッチの仕方とか!!」
「また、そんなふうにキツく言う」
「人のことを不潔とか汚らわしいとか最低とか言うからだよ」
「だって、そうだもん」
「また同じこと蒸し返すつもりか?」
「あのな、男をどう思ってるか知らないけど、この世に清廉潔白で汚れのない
消毒薬みたいな男なんかいないの」
「この世におぎゃ〜って生まれた時から男も女も少しづつ汚れて行くんだから」
「だから僕もそういう男だって早めに分かっといたほうがいいぞ」
「分かった・・・努力する」
「頼むよ、冥子ちゃん」
「あのさ、それとさっきは魂の国に帰れなんて言ったけど、あれは冗談だからな」
「帰るなよ・・・俺に幻滅しても・・・俺まだ死にたくないから」
(それに、死神とは言えこんな可愛い子帰すかよ・・・つうか浮気かやっぱ)
「うん、帰りません・・・もっといろいろ知りたいし」
「死神が人間の世界の社会勉強か?・・・」
「エッチについて・・・より深く、もっと詳しく」
「井戸川っちのスケベを理解できるように・・・」
「それとも井戸川っちが教えてくれる?手取り足とり・・・でもそういうお話は
夜、ベッドの上がいいと思わない?」
「なんか意味深だな」
「ってことで今晩から私、井戸川っちと一緒に寝るからね」
「そもそも私、井戸川っちに処女奪われてもいいって覚悟決めて来てるから」
「だからいい・・・不潔でも汚らわしくてキモくても最低でもいい、私、井戸川
っちのことやっぱり好きだもん」
「俺の気持ちは完全に無視してるけどな・・・まあ、好きにしろ」
「それと頑張って当分風俗は行かないようにするから・・・」
「当分ってなに?」
「絶対って行かないって約束はできない・・・約束ってのもおかしいか、
俺の自由だもんな」
「風俗なんかやめちゃえば・・・これからは私がいるんだから」
「タダなんだよ?タダでできるんだよ、それなら不潔じゃないし汚らわしく
ないしキモくないし最低でもないでしょ?」
「15歳が相手なんて罪悪感半端ないけどな・・・」
「贅沢言わない」
「女のほうから告ってんだよ・・・男としてチョー恵まれてるって思わない?」
(このままじゃ終わりそうにないよ・・・俺が妥協すりゃいいか)
(俺はまだ死にたくないし・・・もし彼女に冥子のことがバレて彼女にフラれても
死ぬよりマシだよな・・・このさい死神でもいいか・・・)
つづく。
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