第16話 魔界村(1985年 カプコン)
皆様、ごきげんよう。
♪(作者名)です。
大学時代、毎週のように無茶な難易度のレポートを提出させようとする赤◯という講師の先生がいました。
当然、学生からは相当恨まれておりまして、私が『レッドアリーマー』というあだ名を付けたところ、大変好評だったのです。
特に小林君(第9話 ライフ&デスに登場)は大いに気に入ってくれたのですが、その小林君が赤◯研究室入りすることになったのは驚きでした。
このレッドアリーマーというのは魔界村に出てくる雑魚敵になります。
雑魚敵なのに、クッソ強くて、嫌らしい動きをしやがるんですよ。
私は初めてアーケード版魔界村をプレイしたとき、レッドアリーマーを倒せず、あっという間にワンコイン失ったのです。
モト冬樹さんのマリオのように、瞬殺を繰り返したのです。
えっ、私のプレイスキル、低すぎ!?
当時の高難易度ゲームでも、群を抜く難しさでした。
ファミコン版を友人に借りましたが、結局ステージ1もクリアできませんでした。
何でこんな難易度にしたのか、開発者を問い詰めたい。
断言します。クソゲーです。
さて、このゲームについて、ご存知ない方もいらっしゃると思うので、少し振り返ってみようと思います。
『攫われたプリンセスを救うため、騎士のアーサーが魔界で戦いを繰り広げる』というものです。
非常に分かりやすいストーリーなのだが、どうも腑に落ちません。
オープニングで、パンツ一丁のアーサーとプリンセスが墓場でイチャついているのです。
私の心が汚れているからなのかは分かりませんが、プリンセスの視線はアーサーの股間に注がれているようにも見えます。
そりゃあ魔物だって、自分たちのテリトリーでこんなことをされちゃあ、黙っていないと思いますよ。
しかも鎧を脱いでいますから、プリンセスが攫われた瞬間、指をくわえて見ているしかできないというね。
完全に自業自得です。
※ ちなみに設定上は傷の手当をしてたということになっているらしい。でも、墓場の目の前でやる必要ないよね、とは思います。
さらに、アーサーの弱さがヤバい。
どこに隠しているのか分からない槍を連射で投げ続ける体力は素晴らしいとは思いますが、カラスに当たっただけでも鎧は粉々に砕ける(パンツ一丁になる)し、もう一度被弾すると骨になってしまいます。
もはや、スペランカーレベルじゃないですか!
強そうな名前なのに。
武器も怪しい。
必須アイテムの十字架以外で一番使える(と私が思っている)のが短剣なんですよね。与えるダメージが槍とあまり変わらないので速度が早くて有利という感じです。
斧とかたいまつは使い道がよく分からなくて、うっかり取ったら難易度が上がるだけなんじゃないかと。
そんな使えないアーサーをテクニックで補って、なんとか魔王を倒せたとします。
すると、英語のメッセージが出てきて二周目に入ります。
キッズに英語でメッセージを書いたところで意味はよく分からないと思うのですが……。
THIS ROOM IS AN ILLUSION AND IS A TRAP DEVISED BY SATAN.
GO AHEAD DAUNTLESSLY!
MAKE RAPID PROGRES!
<直訳>
この部屋は幻想であり、サタンが仕掛けた罠だ。
勇敢に突き進め!
急速に前進せよ!
ひどい!
あんなに頑張ったのに、無かったことにされるなんて。
ちょっとぐらい、褒めてくれたっていいじゃない。
と、こんな感じで幻だと言われて、もう一週やらされることになる。
しかも、さらに難易度が上がっているという……。
アーサー大失態。
こんな感じの鬼畜ゲーなのですが、どういう訳か根強いファンが多いのも確かなようです。
大魔界村、超魔界村、極魔界村、帰ってきた魔界村……と、新作が出る度に難易度も上がっているのだとか。
っていうか、プリンセスさん、攫われすぎでは?
どうでもいい話なんですが、静岡県に『まかいの牧場』というところがありまして、この名前を聞くと『レッドアリーマー』が飛んでいるイメージが頭に浮かぶのです。
カプコンさん、どうしてくれんの!?
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