第12話 ミーナ、修行する
『【水弾】!』
ビシュンッ
訓練の初めはまず、私の得意な水弾。
これは安定の威力と飛距離で、超便利。
「よ、と。」
だけど簡単にかわされた。
そりゃそうだわな、当たるわけない。
「なかなかいい魔法じゃ。では、我もいかせてもらうぞ。」
『へぁっ?うにゃぁ!?』
そう言った後すぐに、すごい速度で飛んでくるジル師匠…と、それをギリギリで避ける私。
実はこの身体、意外とスペックが高い。
「おぉ、避けるか。お主はなかなかに鋭い動きをする。」
『む、次は私の番!【炎鞭】!』
ゴォォォォッ
…炎鞭、恐るべし。
これは昨日の夜、実験を終えた後に思いついたやつだけど、ここまでの威力とはびっくりだね☆
でもこれもあっさりと避けられる。
「ぬぅ!」
やっぱり炎鞭は伸ばした火を横薙ぎにするだけだから、飛べる相手にはあんまりかな。
あ、何で炎の鞭にしたのかというと、そっちの方がかっこいいからです。はい。
火鞭とかあんまりでしょ?
…花弁みたいで。
まぁこれも避けられたんだけど、こっちのターンはまだ終わってない。と言うかむしろ今からだよ。
『このまま続けてー、』
私は昨日開発した魔法たちを思い出しながら、魔法を発動。
『【火炎獄】、【火炎獄】!』
ビュゴォォォゴワァッ
「ぬっ!?お主、やりおる!?」
火炎獄。それは言葉の通り、火炎の牢獄。
二回重ねがけした火炎獄は、その威力を格段にあげている。
それが直撃したんだから、流石のジル師匠でも無傷ではない!と思いたい!
…と、そうこうしてる間に火炎獄の効果が切れ、煙の中からジル師匠が現れる。
「その魔法、良かったぞ。じゃが…我に届くわけではない。」
…完全なるMU・KI・ZU☆
無理だねこれは。
「…ところで、ミーナよ。あの魔法はどうした?」
『あの魔法、ですか?』
「そうじゃ、あの空間の刃。あれを使ってみてはくれぬか。」
『あー、あれですかぁ。あれ…ちょっとやばくないです?この家壊れちゃったり…』
「いや、それはないじゃろう。あの刃、時空魔法を使ったのじゃろう?」
『そ、そうです。…あ、そっか、ジル師匠も時空魔法はできますよね。この家もそうだから?』
「そうじゃよ。この空間は魔法でできておる。壊れることはまずないじゃろう。だからわお主の時空魔法を見せて欲しいのじゃ。」
『わかりました!じゃ、やってみますね……【真空刃】!』
スパン…
これはあれだ、ただ名前変えただけの空間切断。
特訓の成果か、切断する範囲をコントロールができるようになっている。
ちなみに念話が使えるので、詠唱はダサくなくなってるよ。
「ほう、なかなかの精度じゃ。よほど練習したと見える。じゃが、まだまだじゃの。」
ジル師匠はそう言うと、私の放った真空刃を新たな空間で飲み込み、一体化させる。
『うわぁ…何だこりゃ…』
「ほっほっほ、お主と同じ魔法じゃよ。」
『ぜ、全然違う…』
ジル師匠の空間は、私が切断した空間を飲み込んだ。こんなの、同じ魔法だとは思えない。
「いや、同じじゃ。正確には、込めた魔力の量や発動するタイミングが違うじゃろうが…最も大きい違いは、お主と我の『空間』の認識による、強さの誤差じゃ。」
『そ、そうなんですか!?うそ…』
魔法の強さはそのまま思い込みに左右されるってこと!?
「本当じゃ。空間の認識を改めると、お主の魔法でも『空間』を喰らうことができるようになるじゃろう。…喰らい尽くせるか、は別じゃがな。まぁ、やってみれば分かる。」
『『空間』を喰らう、『空間』を作り出せばいいんですね!やってみます!』
私は本日二度目の空間切断の準備をする。
…いや、空間切断はやめよう。切るんじゃない、喰らうんだ。魔法はイメージだ。きっとできる。
それは、全てを喰らって自らの力とする魔法。
「ふしゅぅぅぅ…」
集中すると、無意識のうちに呼吸音が変わった。
さらに集中し、意識を高める。
『喰らえ喰らえ、喰らい尽くせ……』
まだだ、まだ足りない。
もっともっと、魔力を込める…
「フ〜ッ…」
集中…
「っ、ミ……、い……、そ………!」
音も光も感じるな、魔法だけに集中しろ。
タイミングを探せ………
………今だ。
『……【超喰空間】』
くらえ、くらえ、全てを喰らえ。
「!…ーナ、や…ろ!すべ…喰ら…うとするで…い!お主が…主を喰…ってお…!っ、仕…な…、これ…使…こととな…と…。」
何か聞こえるけど、それも気にならない。
…喰らえ、喰らえとひたすら念じる。
だけどその時間は、唐突に終わる。
「…【神聖空間】!」
…その声が、私を現実に呼び戻したー
*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*
☆をつけてもらえると嬉しいです…
(=^・-・^=) ほしい…です………
.꒰ঌ( nn )໒꒱𓂃
近況ノートに、ミーナちゃんのイメージイラスト載せてます。見てみてね。
コメントとかしていただけたら返信しますので…してください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます