第二章 猫だった日々

第11話 ミーナ、現実を確認する

『うー、ん。…んー!よく寝たぁ…』

私は窓から漏れてくる光で目を覚ます。

が、そこは見慣れた私の部屋じゃない。

それに、横には金色の狐がいるし、私も猫の姿だから、間違いはないはずだ。

『…夢じゃなかった〜!よかった〜!』

私的には、元の世界も好きだけど、やっぱりファンタジーがいいって感じかな。

家族とは仲良かったし、かわい〜いペットもいたんだけど。

よし、届くわけないけどみんなにメッセージだ。

『…あー、お母さん、お父さん、妹、ペットよ、元気か〜?私は元気だぞー。一日しか経ってないけど。

みんなのことは好きだけど、そっちに帰るつもりはないよ〜。寂しかったらごめんねぇ〜。私も寂しいよ?寂しいけど、こっちの楽しそうな感じが手放せないわぁ〜。

また近況報告はするよ〜聞こえないだろうけど。じゃぁねー。』

…はい、謎の近況報告タイムでした。

ま、それも終わったし。

『よし、行こう!』

どこへか、と言うと訓練所だ。昨日見たアレね。

『わーやっぱり巨大だねー。大きいって感じじゃない…巨大だ。』

独り言を言いながらてくてくと部屋の真ん中を目指して歩く。

『…たどりつけないよぉ〜!』

遠すぎた!

でもその時、ズシン、と床が揺れてジル爺が床に降りた。そして私を拾い上げる。

「おぉ、ミーナか。早起きじゃの。我も寝とったわ。」

『あはは、そうですかね。なんか起きちゃって。修行始めませんか?』

「そうじゃな、少し待っておれ。」

ジル爺はそう言うと、私を部屋の真ん中あたりまで連れて行くと、急に小さくなった。

『うわぁ!?何ですかそれ!何かのスキルですか?』

「ああ、そうじゃよ。これは縮小というスキルじゃ。我は人間の元で生まれたのでの。小さい頃でもそれなりの大きさじゃったし、この巨体が不便で仕方がなかったのじゃ。」

『あー、だからなんですね、この家。その人のものなんですか?』

「ああ、そうじゃ。…テナという少女じゃった。」

『…テナ?それってあの?』

「いや、そうではない。」

『じゃあ、ジル爺が名付けたんですか?名付けで進化するとかよくあるし…ラノベで。』

「ほぉ、名付けを知っておるのか。確かに我もテラやテナに名をもらったのう…もう、百年も前になるか…」

…な、なんか暗い雰囲気?

あ、もしかして人間のテナさん…と、テラさん?って人、死んじゃってる?って、そりゃそうか、百年って言ってるし。あー、これは悪いことしちゃったなぁ…

『あ、えっとなんかごめんなさい。』

「いや、良い。昔のことじゃ。ああ、我が名付けたわけではない。テナはの、ここから少し離れた森で見つけたのじゃが、その時から名はあったぞ。」

『そうなんですかぁ…運命的ですね!』

「ほっほっほ、そうじゃのぉ、運命的じゃ。…そう、じゃの…」

なんかジル爺が再び暗い感じに戻りそうだったので、そこで声をかける。

『あのぉ…そろそろ、修行して欲しいです…』

「そ、そうじゃった。もう我も年かの。最近物忘れがひどいのじゃ。」

『お、おぉぅ…』

ドラゴンって百年でお年寄りなの?

もうちょい長生きじゃね?…ラノベ的にだけど。

「…修行を始めるぞ。」

『はい!お願いしますジル師匠!』

「先手はゆずろう。…では、始めじゃ!」

*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*




☆をつけてもらえると嬉しいです…

(=^・-・^=) ほしい…です………

.꒰ঌ( nn )໒꒱𓂃


近況ノートに、ミーナちゃんのイメージイラスト載せてます。見てみてね。

コメントとかしていただけたら返信しますので…してください。

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