第6話 ミーナ、竜と出会う

…とりあえず。

この荒地の地獄、脱出しよう…って、あぁっ!

「にゃにゃぅにゃにゃぁー(飛翔魔法ー)!」

飛翔魔法取っとけばよかった…これがあったらこんな荒地歩かなくて済んだのに。

とはいえ、統合が役立ちそうだったのは事実だし、仕方ない。

時空魔法も強そうだしね?…ね?

たぶん時空魔法て時間の流れを操作したり空間を歪めたりできるんでしょ?…だよね?

…お?いいんじゃね?

とにかくやってみるか!

私は試しに、目の前の何もない空間をちょっとだけある爪でひっかきながら詠唱をしてみることにした。

「にゃぅにゃんにゃぅにゃん…(【空間切断】…)」

詠唱かっこ悪りぃわ…

…いや、そんなこと言ってる場合じゃない。成功したのか失敗したのか確認せねば。

じっと目を凝らしてみると、何やら薄い膜のようなものが存在するようだ。

ちょんちょんと前足でその空間を触ってみると、ちゃんと何かがあるみたい。

と、言うことは…空間を切ることには成功した!

つ、ま、り…

空を歩ける!

時空魔法で空間を切断して、薄い空間のズレの膜をつくるという思い付きでぶっ飛んだ方法だけど、うまくいったのでいいでしょう。

これで、飛翔魔法がなくても荒地を歩かなくてすみそうだ。

あ、そうだ。これを利用すれば攻撃だってできそう。だって空間が切れてるんだよ?そんなところに突っ込んだらやばそうじゃない?真空刃とか名付けたらかっこよくね?

…というわけで、空間の膜に乗ってみようと思いま

ドォォォォーン!

「みゃぁ〜(ひゃぁ〜)!?」

びっくりして空間切断解除しちゃった!

何事!?土埃でよく見えない!

と、思ったら…

「グルグァァァァァー!」

なんか出てきたァァァァァー!

というか空から飛んできたァァァァァー!

なにこいつー!ドラゴン!?何でこんな最初から出てくるの!?ドラゴンって強敵だよね!?

「グルグゴゴルァグルグゴゴルゴグルガガガガルグァ…」

いやなんかしゃべってんの?わかんないってば!

…ピコン。

???何さっきの。

【スキル【言語理解】を取得しました】

え?

「出てゆけと言っておるのだ!ここはお主のおって良い場所ではない!」

というか、この声ってもしかしてドラゴンさん?

「ここは危ない。今お主のおる方から空間の刃が飛んできたのだ。もしも刃の主がここへ来たらお主は…」

空間の刃?今空間って言った?もしかしなくても私の空間切断じゃね?

「いや、もしやお主には帰る場所がないのか?ならば我の家へ来るが良い。」

ドラゴンさんはそう言うと、私を手に乗せて歩き出す。配慮ができるドラゴンさんなのね。

って、まてまて!私だよその刃!大丈夫、自傷行為とかしないから!

そんな私の叫びも虚しく心の中に響いたのだった…言語理解って喋れはせんのか…困った。

「…あぁ、忘れておったが、念話のスキルがあったのう…テナには常時使っておるが、他に使う時がないからのう。じゃが、あれほど叫ぶ必要もなかったのじゃ。まぁ、お主は我の言葉がわかるようじゃし、このままで良いじゃろ。」

うんほんとにやめてあれ耳壊れるし怖いから。

念話があるなら使うんだドラゴンさん…

「よし、もう少しで着くのじゃ。着いたらそこで待っておるが良い。我が刃の主を見つけ出してやるからのう。」

うーむ罪悪感がすんごうぃ…

…荒れ具合の少し落ち着いたところ。

すごい大きな家が見えた。

着いたみたい。だけど罪悪感がすごい。

「さぁ、ここに入るのじゃ。我の家じゃよ。」

「んな〜(ん〜)♪」

「一応言っておくのじゃがー、あー、我には小さな同居人…同居狐がおるのじゃ。今は出かけておるのじゃが…テナという狐での。仲良くしてやってほしいのじゃよ。」

「にゃ、にゃにゃにゃ(うん、わかった)!」

「そうか。頼んだぞ、小さな猫よ。」

「みーにゃ(ミーナ)!」

「ほっほっほ。我にはお主の言葉は理解できぬが、今のはなんとなくわかったのじゃ。では、ミーナと呼ぼうかの。ミーナ、テナと仲良くしてやってくれ。我からのお願いじゃ。」

「にゃん(うん)!」

ドラゴンさんが大きな羽で飛んでいく。

こうして私は、ドラゴンさんのお家のお世話になることになった。

*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*◇*




☆をつけてもらえると嬉しいです…

(=^・-・^=) ほしい…です………

.꒰ঌ( nn )໒꒱𓂃


近況ノートに、ミーナちゃんのイメージイラスト載せてます。見てみてね。

コメントとかしていただけたら返信しますので…してください。

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