天才二流ギャンブラー、異世界でも勝負する。

タカノハナ

第一章

プロローグ




 この世には二種類の人間がいる。



 ——勝負師か、それ以外か。



 かつて裏世界で『二流の天才』と呼ばれた伝説の勝負師がいた。


 彼の繰り広げた数々の名勝負は色褪せず語り継がれ、見聞した者は、時に興奮し、時に爆笑し、時に陶酔した。



いつしか裏世界から姿を消した二流の天才は今、表の世界で――、





『ありがとうございました〜』

 


「…………………………」




 パチンコで大負けして、退店するところである。

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