溢れるくらいの青春を
猫羽 天音
プロローグ
地球は発熱しているかのようだった。
噴き出る汗が体にまとわりつき服との間には蒸し器のような湿気と熱に満ちた空間が広がる。
「宇宙を見守るさらに大きな存在が地球をでっかいレンジに突っ込んだんかってくらい暑いんだけど、どないなっとんねん。」
ロング髪の青年高橋 連は怒りのままに拳を地面に叩きつける
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
ふと目をやると、砂に叩きつけた拳は赤みがかっている。
「馬鹿すぎる。こんなやつが俺の幼馴染なのか。鳥肌が立つ。」
隣にいた水田蒼太はトレードマークのメガネをクイッと上げながら口に出す。
「だが、それもいい!ゾクゾクする。」
口角を不気味に上げて、ボソッと口から言葉を落とす。彼の名は西園寺 帝二。
幼なじみの3人は高校の近くの公園のベンチで毎回集まり個性を衝突させる。
誰からの邪魔もなく、彼らの思うままに。
まぁ、会話からもわかる通り、類は友を呼んでしまった変人たちの集会。そう呼ばれてしまうほど、ご近所からなの知られた集団。
ある意味少年に取り残された高橋 。
「てか、宇宙よりもでっかい存在もまたさらにでっかいやつらになんかされんのかな。」
「そんな奴らに干渉ばっか受けてんのかと考えると、さぶいぼがでてきちまう。」
鳥肌眼鏡の水田
「いいじゃないか。俺の好奇心に刺激する。ゾクゾク、ワクワクしてくるじゃないか。」
鬼の向上心。ゾクゾク、マッドサイエンティストの西園寺
この3人のストーリーを見ていこう。
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